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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:5)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【興奮の1冊】 今一番会っいたい方、内田先生。知的興奮をこれほどわかりやすく表現する方は他に知りません。彼が書いた本の中の一番好きなものの一つです。世界における日本、歴史における日本の位置づけとむしろ日本人が外圧に弱い理由やゆとり教育がもたらした教育崩壊の本質的理由なんかをまさに明確に表現した著作。読めば日本の未来が見えてくる、そんな稀有な本です。本当にお勧め。
- beapea
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これまで自分の中になかった切り口や視野を身につけたい時に役立つ良書
光武帝から「漢の属国である倭の、さらに一地方である奴国の国王」という金印を授けられた頃から、「中心地」をアメリカに読み替えた現在に至るまで、「辺境人」としての意識が日本人の行動パターンや思考パターンを決定づけている、ということを論じた本。
鋭い切り口でありながら、肩の力が抜けている。知性がある人の(知性があるふりをする必要がない人の)余裕を感じる文章です。
その肩の力が抜けた感じがどこから来ているのかというと。「日本の欠点を指摘して直してやろう」とか、「特定の政治的・思想的立場の正しさを証明してやろう」といった力みがない。
本書は、「日本の欠点を直してやろう」とか「正しさを証明してやろう」と頑張っている人たちを、特定の立場を超越した視点から俯瞰する方法を教えてくれます。
例えば、「他国が核武装しているのだから、うちもすべきである」と言う人も、「フィンランドの教育制度はすぐれている、ではフィンランドに倣おう」と言う人も、欧米のフェミニズム理論をそのまま受け入れたフェミニストたちも、「よその国を見習うべき」と主張している点では一緒じゃないかと。
そして著者は、そのような思考パターンを一つの社会集団が長期にわたって採用しているなら、それは有効な生存戦略して機能していたのではないか、というところに目をつけます。その着眼点が、ユニークな切り口を可能にしています。そして「辺境」性の中に、日本のしたたかさと、弟子としての優れた資質を見出します。
「どのような国民性にも良いところと悪いところがある」という前提に立った著者の分析は、単なる批判や賞賛に偏らず、バランスのとれた日本人論になっていると思います。
[BOOKデータベースより]
日本人とは辺境人である―「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。
1 日本人は辺境人である(「大きな物語」が消えてしまった;日本人はきょろきょろする ほか)
[日販商品データベースより]2 辺境人の「学び」は効率がいい(「アメリカの司馬遼太郎」;君が代と日の丸の根拠 ほか)
3 「機」の思想(どこか遠くにあるはずの叡智;極楽でも地獄でもよい ほか)
4 辺境人は日本語と共に(「ぼく」がなぜこの本を書けなかったのか;「もしもし」が伝わること ほか)
常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、日本人。日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。武士道から養老孟司、マンガまで、多様なテーマに沿って日本を論じる。〈受賞情報〉新書大賞1位(2010)