- 落日燃ゆ 改版
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- 価格
- 825円(本体750円+税)
- 発行年月
- 2009年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101133188
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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井沢ファン
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悲痛な主人公
A級戦犯で一人だけの文民だった広田弘毅の半生。都合の良い理由をこじつけられた米国を中心とする連合国軍の裁判に一言も言い訳をせずに絞首刑になった。天皇の責任を追及され死刑にならないように、また、太平洋戦争を起こした時期でもないのに、元首相として戦争を避けることができなかった責任を感じたこと、また責任のなすりあいで被害者を出したくないという理由などで一言も弁明をせず、死刑を受け入れた。しかも、実態が戦争を回避することに尽力した人物であるにもかかわらず、そうなってしまったことの矛盾。初めて知ったこの偉人、とても悲しい。家族はどんな気持ちだったか想像に難くない。米国人の検事でさえその判決がおかしいと感じていたのに執行されてしまったのは、とても割り切れない。歴史は明治維新までに興味を持っていて、初めて読んだ著者の作品で、戦前・戦後の史実を学んだ。とても悲痛な気持ちに慣らされた。こんなに報われない人物もそういないと感じるとともに、開戦を決めた当時の首相兼軍人の東郷秀樹は悪魔だ。
[BOOKデータベースより]
東京裁判で絞首刑を宣告された7人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞。