[BOOKデータベースより]
『椿姫』から『ワルキューレ』まで、メロディー+ドラマ=メロドラマの系譜を女主人公からひもとく、名作オペラ入門。
メロドラマとは何なのか?
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ作『ノルマ』 甘美で憂鬱な巫女のメロディー
ジュゼッペ・ヴェルディ作『ラ・トラヴィアータ』 ヴィオレッタは「娼婦」なのか?
ジュゼッペ・ヴェルディ作『イル・トロヴァトーレ』 ロマの老母の絶叫
ジュゼッペ・ヴェルディ作『アイーダ』 王女の誇りと決めゼリフ
リヒャルト・ワーグナー作『ニーベルングの指環』 愛は世界を救う
リヒャルト・ワーグナー作『トリスタンとイゾルデ』 実人生の中のメロドラマ
ジャック・オッフェンバッハ作『ホフマン物語』 人形と女流芸術家と高級娼婦と
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー作『エフゲニー・オネーギン』 清純派ヒロインの条件
ヨハン・シュトラウス二世作 喜歌劇『こうもり』 キュートな女中は女優志願
ジャコモ・プッチーニ作『トスカ』 ラ・トスカ―ラ・カラス
ジャコモ・プッチーニ作『トゥーランドット』 トゥーランドット・シンドローム
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作『コジ・ファン・トゥッテ』 モーツァルトにメロドラマ・ヒロインはいない
リヒャルト・シュトラウス作『ばらの騎士』 喜劇と節度ある有閑マダム
リヒャルト・シュトラウス作『アラベラ』 機微がわかる優雅な「大人の女」
エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト作『死の都』 ノスタルジーと幻影
デヴィッド・リーン監督『逢びき』 ピアノを弾く令嬢の恋愛ごっこ
ヴィクター・フレミング監督『風と共に去りぬ』 ウィーンからハリウッドへ
フランシス・フォード・コッポラ監督『ゴッドファーザー』 移民たちの歌
メロドラマと風景と音楽と
オペラはメロドラマだ!
『オペラの運命』『西洋音楽史』など、クラシック界では異例のベストセラーを放ってきた著者の最新作。NHK Eテレ『スコラ 坂本龍一音楽の学校』出演でも知られる著者だが、軽快な語り口で、まったく退屈せず、初心者でも一気に読めるオペラ入門書である。
内容はワーグナーの楽劇から映画『ゴッドファーザー』まで、硬軟にわたり約20作品を紹介。音楽史に沿って、ヴィオレッタ(「椿姫」)ブリュンヒルデ(「ワルキューレ」)トスカ(「トスカ」)らオペラ黄金時代のヒロインを中心に、ハリウッド映画の金字塔であるスカーレット(「風と共に去りぬ」)、戦後日本の象徴ともいえるマドンナ(「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」)まで、“女神”(女主人公)の魅力をたっぷり解説している。ひいてはAKB48のアイドル論に至る分析力は圧巻だ。
著者によると「メロドラマ」の語源は「メロディ」+「ドラマ」で、もともとは音楽劇=オペラを指す。本来オペラとは「大衆が喜ぶたわいない恋愛劇を音楽で盛り上げたもの」であり、映画やTVドラマと同じように「小難しく構えず、いかに素晴らしい音楽を味わい尽くすか」、これこそがオペラの鑑賞術に尽きるのだ。
【編集担当からのおすすめ情報】
オペラは難しいと思っていませんか? オペラは筋書きのないドラマ。オペラを観たことのない方の入門書としてだけでなく、オペラ通の方にはエッセイとしても楽しんでいただける一冊です。おおの麻里さんの小悪魔イラストにもご注目ください!
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