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北区の太




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サラリーマンサスペンス
会社の派閥争いに巻き込まれ、翻弄される主人公。それは家族にまで飛び火して...。この作者は、今回のような、気の弱い−指示・依頼に対し強く断れない−主人公と、それにつけ入る脇役を描かせたら絶品だな。傑作「代償」もしかり。今回の主人公も、上からの指示−しかもそれぞれの派閥からの指示−に唯々諾々と従う、気の弱いサラリーマン。派閥のそれぞれにいい顔をしてしまい、行動に一本芯が通っていないため、どちらからも軽く見られ、信用をなくし、いいように使われる損な役回り。まさに「社畜」であり、身につまされる読者も多いのでは?あとはドロドロした人間心理の描写も秀逸で、誰が敵で誰が味方か分からなくなる。面白かった。一気読み必至。




























[BOOKデータベースより]
大手製薬会社「誠南メディシン」に勤める藤井賢一は、会社の不祥事の責任を一方的に取らされ、東京から山形の片田舎にある関連会社「東誠薬品」に飛ばされた。それから八か月ほど経ったある夜、東京で娘・母と暮らす妻の倫子から、不可解なメールを受け取る。賢一の単身赴任中に、一体何が起きていたのか。その背景には、壮絶な真相があった。
[日販商品データベースより]山形に単身赴任中の賢一は、東京に暮らす妻の倫子から不可解なメールを受け取る。その後、警察から連絡が入り、倫子が賢一の会社の重役を殺したと知る──。その事件の背景には、壮絶な真相があった。