[BOOKデータベースより]
激しい内戦によって誕生した中国。1947年、中国共産党軍は国民党軍が占拠する長春を食糧封鎖。30万人の民衆を餓死に追い込んだ。7歳の筆者が見たものは?極限状態を生きぬいた日本人少女、魂の実録。
第1章 赤いガラス玉
第2章 絶望都市・長春
第3章 自由の大地
第4章 解放区延吉
第5章 再びの命
第6章 朝鮮戦争勃発
第7章 天津の灯はさまよう
終戦直後、市民30万人が餓死した長春のチャーズ事件。中国が封印してきた過去を暴く渾身のノンフィクション。中国革命戦争における一級の歴史資料であり、高潔であり続けた日本人とその家族の、魂の実話。
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「近現代史<昭和・平成>」レビューコメント
第二次世界大戦後、開放されたはずの中国ではまもなく、蒋介石の「国民党」と、毛沢東の「共産党」の間の血で血を洗う内戦が再び始まりました。著者は父上が薬の研究に詳しく、日本が中国大陸に成立させた「満洲国」時代から、アヘンなど薬物中毒を治療する薬を発明し、またビタミン剤など戦争においても有用な製剤を行う大製薬会社の家族であったため、旧満洲国の首都、長春にて国民党が帰国を認めず、また共産党による中華人民共和国成立後も党から解放されずに、敗戦国民として生きることを強いられました。タイトルにある「チャーズ」とは、この国共内戦最大の虐殺が行われた場所。中国共産党は未だこれを認めていません。7歳の少女がここで何を経験し、その後どんな人生を送ったか。日中関係の歴史を当事者として見てきた著者の筆が振るわれる、必読のドキュメンタリーです。(tkamada/男性/40代)