[BOOKデータベースより]
日本が自信を失っている。外に向かう眼差しが揺れつづけ、おのれの内部を凝視する眼光に力がこもらない。まず、足元を凝視めることをはじめなければならない。そのとき、浮かび上がるのが「パクス・ヤポニカ」と「軸の時代」の思想である。平安時代350年と江戸時代250年という長き平和、「パクス・ヤポニカ」はなぜ可能だったのか。そして、法然、親鸞、道元、日蓮に代表される、「日本の軸の時代=13世紀の思想」とは何か。彼ら13世紀を代表するカリスマたちこそが、日本に独自の価値観をもたらし、自信と誇りを植えつけた。一見、「パクス・ヤポニカ」を否定するかに見える13世紀の軸の思想は、「パクス・ヤポニカ」の社会体制とのあいだに切断不能の連続的契機を抱えもっている。「パクス・ヤポニカ」と「軸の時代」の思想、この二つを凝視することによって、日本文明の強さが再び見えてくる。
第1章 世界の軸、日本の軸(日本列島における「軸の時代」 十三世紀―辺境と湿潤その一;美意識の二重構造 十五世紀―辺境と湿潤その二 ほか)
第2章 日本の希望―パクス・ヤポニカ1(自然災害と「カント的」幻想;宇宙に飛ぶか、宇宙を夢見るか ほか)
第3章 日本の思想―パクス・ヤポニカ2(マイケル・サンデル「白熱教室」空騒ぎの巻;象徴天皇制の思想 ほか)
第4章 女たちのニッポン(日本)(山本周五郎著『小説 日本婦道記』の光景;『日本婦道記』、その後の風景)
平安時代の350年と江戸時代の250年という長き平和、「パクス・ヤポニカ」はなぜ可能だったのか。「日本の軸の時代=13世紀の思想」とは何か。碩学の宗教学者による、日本文明の強さ再発見。



















