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[BOOKデータベースより]
本書は江戸中期から維新直前にいたる時期の作品―、本居宣長、渡辺崋山、大塩中斎、安藤昌益、頼山陽、また百姓一揆の記録、漂流記、探検記といった一般の文学史がほとんど顧みないもののなかに、真に合理主義的なもの、リアルな人間の把握が、どれだけ実現されていたか、あるいはいなかったかを探求し、そこに文学的可能性の芽生えを探る。
1 滅びた文学的可能性―百姓一揆の記録集
2 解体期社会のルポルタージュ―本居宣長『秘本玉くしげ』と武陽隠士『世事見聞録』
3 武士の悲劇と文体―渡辺崋山「退役願書稿」「遺書」等
4 儒学における保守と急進―佐藤一斎『言志四録』と大塩中斎『洗心洞剳記』
5 商人的合理主義の到達点―山片蟠桃『夢の代』
6 天下太平時代のロマン主義―頼山陽『日本外史』
7 ユートピア小説と動物譚―風来山人『風流志道軒伝』と安藤昌益『法世物語』
8 創造力の蒸発―戯作と和歌
9 世界をのぞく窓―漂流記と探検記