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[BOOKデータベースより]
第1章 新生国家建設への道1 明治維新編―近代国家へと踏み出す「廃藩置県」の断行
第2章 新生国家建設への道2 明治政府のグランドデザイン編―日本の骨格作りと留守政府の奮闘
第3章 新生国家建設への道3 明治六年の政変編―「征韓論」とは何だったのか?
第4章 新生国家建設への道4 サムライたちの反抗編―陰謀に散った不運の男・江藤新平
第5章 新生国家建設への道5 サムライたちの反抗編2―“最強”の西郷軍はなぜ敗れたのか?
第6章 補遺編
明治国家はいかにして成立したのか?
元号を「明治」と定め、江戸を「東京」と改めた新政府は、版籍奉還に続き廃藩置県を断行。さらに通貨制度を整え地租改正を行なうなど、近代国家としての骨組みづくりを急速に進めていった。しかしその裏では、銅山横取りや公金横領といった恥ずべき汚職の数々が蔓延していたのである。
一方、政府内では深刻な政治抗争が起きていた。西郷隆盛・板垣退助らと、岩倉具視・大久保利通・木戸孝允らの対立である。この政争に敗れた西郷・板垣、そして江藤新平は、新政府を去ることになる。後に「明治六年の政変」と呼ばれるこの争いの原因は、西郷が唱える強硬な「征韓論」にあったとされる。だが、西郷は本当に「征韓論」にこだわっていたのだろうか? かの勝海舟はこんな意味深な言葉を残している――「西郷は征韓論者じゃなかったよ」と。
やがて下野した江藤、西郷は、ともに故郷の不平士族たちに担ぎ上げられ蜂起するも敗走。江藤の斬首、西郷の自刃をもって「サムライの時代」は名実ともに終焉を迎えることになる。そして、二人を葬り去った“黒幕”大久保もまた、不平士族の凶刃に斃れるのであった。
【編集担当からのおすすめ情報】
約2年ぶりとなる『逆説』シリーズ最新刊は、掲載図版資料も豊富! 関東大震災で壊滅した「銀座煉瓦街」や、西南戦争で焼失する前の熊本城などの貴重な古写真に加え、田原坂の戦いでの薩軍VS官軍の攻防図、大久保暗殺地付近のMAPなども収録。全528ページの大ボリュームでお届けします!
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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:4)
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- 井沢ファン
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少し切れがなかったが・・・
井沢先生の最終版、逆説の歴史。少し今までよりは切れがなかったような気がするのは、司馬遼太郎の飛ぶがごとくを読んだ後だからかもしれない。幕末・維新は資料も他の時代よりも多く、他の時代よりはかなり透明度が高いこともあり、また、井沢先生の「穢れ忌避」、「言霊」、「怨霊信仰」のキーワードのウェイトが他の時代に比較してさほど高くないのかもしれない。また、明治天皇すり替え説にも触れていないのは物足りなさが残る。しかし、全体的には相変わらず面白く読めた。
- 井沢ファン
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最終版逆説の日本史も面白く読めた
井沢先生の最終版、逆説の歴史。少し今までよりは切れがなかったような気がするのは、司馬遼太郎の飛ぶがごとくを読んだ後だからかもしれない。幕末・維新は資料も他の時代よりも多く、他の時代よりはかなり透明度が高いこともあり、また、井沢先生の「穢れ忌避」、「言霊」、「怨霊信仰」のキーワードのウェイトが他の時代に比較してさほど高くないのかもしれない。また、明治天皇すり替え説にも触れていないのは物足りなさが残る。しかし、全体的には相変わらず面白く読めた。