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- 逆説の日本史 17(江戸成熟編)
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- 価格
- 979円(本体890円+税)
- 発行年月
- 2014年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094060553
[BOOKデータベースより]
幕末に燎原の火の如く盛り上がった尊皇攘夷思想の源流ともいえる国学思想の成立、天保の改革に挑んだ幕府が「祖法大事」と変革の波に乗り遅れていくさま…幕府崩壊の遠因となった愚劣な政治に迫る!
第1章 北方世界の歴史・アイヌ民族のルーツと展開編―松前藩の卑劣な手口と幕府の無策を暴く!(古代史最大の問題!「エミシ」と「エゾ」は同一か;奥州藤原四代のミイラ調査が挑んだ「エミシ」と「エゾ」の難問 ほか)
第2章 幕末維新への胎動1・国学の成立と展開編―明治維新の精神的支柱となった四大人の思想(『古事記』研究で大和心「もののあはれ」を感得した本居宣長の功績;宣長の「宗教」が一人の売国奴も出ない「幕末の奇跡」を生んだ ほか)
第3章 幕末維新への胎動2・幕府外交と天保の改革編―社会を混乱させた頑迷な「祖法大事」政治(ロシア使節の「交易要求」を拒絶した幕閣の「祖法大事」;なぜ徳川幕府は「愚劣な外交」でロシアを激怒させたのか ほか)
第4章 幕末維新への胎動3・ユートピアとしての江戸編―なぜ、日本の道路舗装率は今でも低いのか?(歴史教科書では教えてくれないペリー来航「黒船ショック」の本質;いち早く近代化した日本の道路舗装率が中国、韓国、タイより低い理由 ほか)
幕末前夜の「闇の歴史」を暴く!
第1章では、東北地方から北海道、さらには千島列島まで、独自の文化を育んできたアイヌの歴史を照射する。和人が蝦夷地に進出する契機となった北東北の争いから和人の過酷な仕打ちに端を発した「アイヌ三大蜂起」。さらには、老中・松平定信が蝦夷地調査報告書を黙殺した理由にも迫る。
第2章では、幕末に燎原の火の如く盛り上がった尊皇攘夷思想の源流ともいえる国学思想の成り立ちを、荷田春満、本居宣長、賀茂真淵、平田篤胤ら「国学四大人」の軌跡を通じて解読する。
第3章では、天保の改革に挑んだ徳川幕府が「祖法大事」と変革の波に乗り遅れる様を詳述。優秀な官吏が国の行く末を見誤っていく歴史をあますところなく活写する。
第4章では、「なぜ日本の道路舗装率が中国・韓国などより低いのか?」という命題から、いたずらに開発に走らず、身の丈にあった暮らし、完全リサイクル社会を実現していた江戸の暮らしに陽を当てる。
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