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[BOOKデータベースより]
きき水の達人だった山頭火の秀句が教える日本各地名水17。句と水と二度おいしい旅の本。
大地より湧きあがる水をよゝと飲む―熊本県熊本市(大正8年頃)
分け入つても分け入つても青い山―宮崎県西臼杵郡高千穂町(大正15年)
へうへうとして水を味ふ―鳥取県西伯郡大山町大山(昭和2年頃)
岩かげまさしく水が湧いてゐる―熊本県阿蘇郡白水村(昭和4年頃)
こんなにうまい水があふれてゐる―宮崎県日南市(昭和5年)
飲まずには通れない水がしたゝる―鹿児島県曽於郡志布志町(昭和5年)
酔ひざめの水をさがすや竹田の宿で―大分県竹田市(昭和5年)
しぐるゝや人のなさけに涙ぐむ―大分県大分郡湯布院町(昭和5年)
貧しさは水を飲んだり花を眺めたり―山口県吉敷郡小郡町(昭和7年)
ふるさとの水をのみ水をあび―山口県防府市(昭和8年)〔ほか〕