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[日販商品データベースより]
きのみ幼稚園の園庭には、小さな時計台のお城に、お姫さまが住んでいます。9時になると、扉が開いて、出てきてくれるのです。幼稚園の子どもたちは、みんなお姫さまのことが大好き。
ところが、ある日、大きな嵐がやってきて、時計が壊れてしまいました。時計が9時にならないとお姫さまは扉から出てこられないのです。子どもたちは、まだ大好きなお姫さまに会えるように、ある作戦を思いつきます。
取材を重ねて描かれた、子どもたちの喜怒哀楽や、しぐさ、かわいらしい様子が、ページいっぱいに広がる、作者渾身の一冊です。
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「きのみようちえん」の子どもたちは、園庭にあるおしろがだいすきです。毎朝、時計の針が9時にぴたりとかさなると、おしろからは陽気な音楽が流れ出し、とてもかわいらしいお姫さまと王子さまがおしろのしかけ時計から登場するのです。「おひめさま おうじさま おはよう」子どもたちの楽しみは、毎日ふたりにごあいさつすることだったのですが・・・。ある夜、雨がざあざあふって嵐がやってきたのです。次の日、昨日の嵐がまるでうそのように晴れました。でも、あれれ?おしろの時計が9時前で止まってしまったのでしょうか。時刻は9時になっているのに、音楽も流れず、ふたりは一向に姿を見せません。昨日の嵐で壊れてしまったみたい。子どもたちは、もう一度お姫さまと王子さまに会うためにいろいろ考えて試してみるのですが、どの方法もうまくいかなくて。そんな時、ひとりの子がひらめいたのです!「もういちど あらしを おこせば、いいんだよ。そうしたら とけいが びっくりして うごきだすかもしれないよ」今度はみんなで力をあわせて、大きな大きな嵐を呼ぶことに・・・。でも、一体、どうやって嵐を呼ぶの?来る日も来る日も、壊れてしまった時計をどうにか動かそうと知恵をしぼる子どもたちの直向きさ。なんて純粋な気持ちなんでしょう。そして、そんな時でさえ遊びを忘れない子どもたちの奔放で無邪気な様子がとても素敵な作品なのです。作者は、絵本『きいのいえで』の種村有希子さん。その優しい色鉛筆の色彩がとても印象的です。最後のおしろを囲む子どもたち、先生たちの笑顔が好きです。「おひめさま おうじさま おはよう」子どもたちの大きなごあいさつは今日も聞こえてくるかな?
(絵本ナビ編集部 富田直美)
絵はキレイで読みやすいです。個人的にはとても好きなタイプのソフトタッチでした。
この作品は作者の2冊目のようです。
子どもたちの表情、画用紙にクレヨン「パステル」で描いた時のような色の質感(素材感)がとてもいいなぁと、思いました。
てるてる坊主を時計台の柵に逆さにして付けていく子どもたちを描いているページが、私は一番好きです。
全体優しいパステル調なので、あまり遠目が利きません。
大勢いる場所での読み聞かせでは、ちょっと見ずらい作品かもしれません。(家で実験してみました。少し離れて読んでみたら、うちの子は見えなかったそうです。)
少人数、またはひとり読みをおススメします。(てんぐざるさん 40代・埼玉県 女の子19歳、女の子14歳)
【情報提供・絵本ナビ】