- アドルムコ会全史
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代わりに読む人
八木書店
佐川恭一
- 価格
- 3,410円(本体3,100円+税)
- 発行年月
- 2022年04月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784991074349
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[BOOKデータベースより]
顰蹙必至の不謹慎小説集。
[日販商品データベースより]第二回阿波しらさぎ文学賞受賞後、「小説すばる」等で活躍めざましい若手小説家・佐川恭一の顰蹙必至異色長編3編他を収録した、分厚い小説集を満を持して刊行いたします。
安月給の工場で働く男がかつて自ら考案したデタラメな宗教に翻弄されていく「アドルムコ会全史」、個人の幸福度を計測できるようになった社会の公務員たちの働きぶりを描く「パラダイス・シティ」、ひとりではガールズバーにもいけない小心者の男の心の内面を描く「ブライアンズタイム」の書き下ろし長編、他短編2編を収録。荒唐無稽な展開と不謹慎な冗談が固定観念を壊してくれると同時に心の暗部を照射する。
装画は『死都調布』『死都調布南米紀行』『死都調布ミステリーアメリカ』が支持を集める漫画家・斎藤潤一郎さんに怪しくもカッコよく描いていただきました。
吉村萬壱さん推薦!
「本書は世界の本膣を射抜くことで、読者のみならず作者自身の男根とした信粘を怒張することに性交している。」
この顰蹙≠ヘ買っておいた方がいい。
ほとんど全ての人間が生きる中で抱えてしまう仄暗さや浅薄さをこそ、佐川恭一は徹底して書き続ける。そうして獲得した底抜けの悲哀と笑いは、私たちが生きる社会のままならなさを見事に描きだしてしまう。それは絶望なのか、希望であるのか。是非貴方の目で確かめてほしい。
(toi book店主・磯上竜也)
佐川恭一の作品は初めて読んだ。いったいどんな頭の構造をしているのだろう。完全におかしい人なのか、それとも真面目すぎて真っ直ぐすぎてやっぱりおかしい人なのか。こんなぶっ飛んだ作品は久しぶりだ。この次の展開がわかる読者を私は尊敬する!ってゆう展開がこれでもかと投入され、訳もわからず夢中になって、だんだん麻痺してきて、最終なんだかへらへらしながら読んでいた。無理やり毒に慣らされた感覚だ。読み終わった今は、毒が恋しい。(大垣書店イオンモールKYOTO店・辻香月)
*目次*
アドルムコ会全史
キムタク
パラダイス・シティ
夏の日のリフレイン
ブライアンズタイム