- 人文科学における「解釈」のアクチュアリティ
-
知泉書館
立正大学人文科学研究所創立60周年記念論集編集委員会- 価格
- 4,950円(本体4,500円+税)
- 発行年月
- 2022年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784862853592
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ひと言で印象が変わる 言いかえの「語彙力」2496
-
価格:1,210円(本体1,100円+税)
【2025年06月発売】
- 瀬戸内国際芸術祭2025公式ガイドブック
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2025年03月発売】
- オールカラー徹底図解 城の攻め方・つくり方
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2025年06月発売】
- 60分でわかる!仕事の心理学超入門
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2025年06月発売】
- トランプ・ディールで日本復活!
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2025年06月発売】
[BOOKデータベースより]
人文科学は「問いを立て、解答を導き出す」ことを目的に、解釈を通して多様な価値観と選択を通して最善の生き方を実現するものである。しかし今日、大学への進学の動機は、就職に有利、スキルの獲得、資格取得が主流である。客観的法則による自然科学の信頼と有用性が重視されるなか、解釈の曖昧さを伴う人文科学への信頼に応えるために、既存の知から飛躍する新たな「解釈」が期待される。それらの事情を踏まえ本書は人文科学の実践的な意義を問うものである。
1 哲学における「解釈」のアクチュアリティ(解釈と科学的実在論―科学的実践の解釈学;「解釈」の問題系と「表現」の真理性―後期西田哲学を導きとして;実存についての解釈―我々は「誰」であるのか)
[日販商品データベースより]2 歴史学・文学における「解釈」のアクチュアリティ(山東京山著『教草女房形気』にみる江戸庶民の日常―草双紙を史料として解釈する;方言で解釈すること、それを伝えること;「医者と医者の妻」に潜在された人種、性、宗教の諸問題;英語教育における「解釈」についてのあゆみ)
3 社会学における「解釈」のアクチュアリティ(解釈的社会学の展開と課題;「腑に落ちる」としての解釈―古流武術への問いかけを事例として;ライフヒストリー・アプローチにおける「解釈」とは何か;読み手のテクスト解釈はいかに接近可能か)
人文科学は「問いを立て,解答を導き出す」ことを目的に,解釈を通して多様な価値観と選択を通して最善の生き方を実現するものである。しかし今日,大学への進学の動機は,就職に有利,スキルの獲得,資格取得が主流である。客観的法則による自然科学の信頼と有用性が重視されるなか,解釈の曖昧さを伴う人文科学への信頼に応えるために,既存の知から飛躍する新たな「解釈」が期待される。それらの事情を踏まえ本書は人文科学の実践的な意義を問うものである。
第1部では,解釈という営みと学としての「解釈学」の成立過程を解明する。自然科学の実在論的性格を解釈学に拡張し,また自己理解の形成について分析する。さらに理解と解釈が表現世界を通して創造的に展開する過程を考察する。
第2部では,戯作を史料に江戸庶民の日常を観察し,方言の記述分析から解釈の可能性を吟味する。ヘミングウェイ『医者と医者の妻』で描かれた人物や社会を観察し,英語教育の解釈法についてその意義を考察。
第3部では,1960年代に登場した解釈的社会学から分析する。ゴッホ「ひまわり」の多様な解釈の可能性を検討,ネット上の作品やコンテンツの解釈を論じる。ライフヒストリーの主観性と客観性の問題,そして獅子舞の地域における解釈と伝承を論じ,古武術における「腑に落ちる」の共有体験の可能性を考察する。