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[BOOKデータベースより]
秋田城研究の問題点
[日販商品データベースより]第1部 “最北の城柵”秋田城の歴史的性格(出羽柵の秋田村への移転;出羽国飽海郡と蚶方駅家の成立―秋田出羽柵“陸の孤島”説の証明;秋田城は国府にあらず―秋田城「非国府説」再論;附論 渤海との通交と秋田城;秋田城における停廃問題の決着と平安初期の城柵再編―延暦二十三年の「停城為郡」の歴史的意義)
第2部 元慶の乱と北方蝦夷集団(元慶の乱研究の問題点と乱の推移;元慶の乱の再検討―津軽蝦夷の役割と「保則奏状」を中心に;元慶の乱の「史闕」記事の検討―史実の復原の試み;元慶の乱における秋田城下の蝦夷と津軽・渡嶋蝦夷)
古代の東北に造営された城柵のなかにあって、ほかに類をみないユニークな性格をもつ秋田城。本書では、北方蝦夷集団との交易をねらって出羽柵を秋田村に移しながら、二度も国司から停廃を要請される秋田城の歴史的な性格を明らかにし、国司の苛政に耐えかねて勃発した秋田城下一二村を主体とした元慶の乱の歴史的な意義を問い直す。秋田を舞台にした古代の世界から、東北は当然、日本列島や東アジアの動向をみすえる古代史研究者必読の1冊。