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[BOOKデータベースより]
筆者は学生時代に矢内原忠雄の教えを受けた先生が主催する無教会主義キリスト教の一員として生きてきた。矢内原は、戦前の東京帝国大学で植民政策講座を担当し、植民地朝鮮に統治者側の立場で関与していた。その帝国主義的思想は現在の日本社会へも連綿と影響しており、その清算は終わっていない。一方、日本の同盟国であったドイツでは、知識人たちはより深刻に、戦争を遂行した体制を反省し、贖罪に努めている。この違いを比較検証しながら、これら二つの宿題に対して回答を試みた。また筆者は、技術者として無教会キリスト者として現代企業社会を生きてきた。四エチル鉛製造工場建設に携わって以後、企業内反公害運動に取り組み、退職後は反原発運動に献身してきた。技術者として人間として、企業の論理にいかに対峙すべきかを体験を元に考える。
第1章 子供時代
[日販商品データベースより]第2章 大学進学
第3章 会社生活
第4章 朝鮮半島からの友人たち
第5章 市民社会における無教会
第6章 牧会に身を投じて
第7章 世界市民への道
第8章 原発事故と技術者の社会的責任
筆者は学生時代に矢内原忠雄の教えを受けた先生が主催する無教会主義キリスト教の一員として生きてきた。矢内原は、戦前の東京帝国大学で植民政策講座を担当し、植民地朝鮮に統治者側の立場で関与していた。その帝国主義的思想は現在の日本社会へも連綿と影響しており、その清算は終わっていない。
一方、日本の同盟国であったドイツでは、知識人たちはより深刻に、戦争を遂行した体制を反省し、贖罪に努めている。この違いを比較検証しながら、これら二つの宿題に対して回答を試みた。
また筆者は、技術者として無教会キリスト者として現代企業社会を生きてきた。四エチル鉛製造工場建設に携わって以後、企業内反公害運動に取り組み、退職後は反原発運動に献身してきた。技術者として人間として、企業の論理にいかに対峙すべきかを体験を元に考える。(2022.9)