[BOOKデータベースより]
占領を描いた戦後の日本文学と沖縄文学を丁寧に読み解き、法・人種・階級・ジェンダーという分断線が刻まれる私たちの身体性に着目する。女性や障碍者たちの複数の声を響き合わせ、「本土と沖縄」という空間を超えて新たな「抵抗の地図」を想像する文学研究の可能性。
序章 日本/沖縄をめぐる認知地図
第1章 身体―空間の再利用―梅崎春生「蜆」(一九四七年)
第2章 性の管理と空間表象―大城立裕「白い季節」(一九五五‐五六年)と広池秋子「オンリー達」(一九五三年)
第3章 〈法〉の手前の監禁空間―大江健三郎「人間の羊」(一九五八年)
第4章 占領の裏座敷―大城立裕「カクテル・パーティー」(一九六七年)
第5章 家出を夢みる女たち―新垣美登子「黄色い百合」(一九五四‐五五年)
第6章 ハンセン病者の占領空間―沖縄愛楽園機関誌「愛楽」の作品群
第7章 「別空間」への想像力―崎山多美「アコウクロウ幻視行」(二〇〇六年)
終章 地図を書き換える
2022年の「復帰50年」を経たいまなお、沖縄が抱える基地問題、女性への性加害、日本本土との経済格差などの諸問題は改善されず、「本土」対「沖縄」の固定的な図式で議論がなされている。
アメリカ軍による占領統治と戦後の日本社会によって形成された現在の地図的想像力を、私たちはどのように書き換えることができるか。新たな地図作成=カルトグラフィはいかに可能か。
大江健三郎や大城立裕、崎山多美など、占領を描いた戦後の日本文学と沖縄文学を丁寧に読み解き、法・人種・階級・ジェンダーという分断線が刻まれる私たちの身体性に着目する。政治的な主体から排除された女性や障碍者たちの複数の声を響き合わせ、「本土と沖縄」という空間を超えて新たな「抵抗の地図」を想像する文学研究の可能性。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 近代文学者たちのロシア
-
価格:9,350円(本体8,500円+税)
【2021年05月発売】
- 企業と経済を読み解く小説50
-
価格:946円(本体860円+税)
【2021年12月発売】
- 源氏物語 3
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2009年01月発売】





























