- クィア・シネマ・スタディーズ
-
晃洋書房
菅野優香
- 価格
- 2,530円(本体2,300円+税)
- 発行年月
- 2021年11月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784771035539
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[BOOKデータベースより]
ジェンダーやセクシュアリティの規範性やカテゴリーの境界線を問い直す概念としての「クィア」は、LGBTブームのはるか以前から、映画文化を通じて日本に流入し、その地平を広げてきた。作品や表象のなかで、不可視化され、無視され、隠蔽されてきたものは何か。それらを「クィアなもの」としていかに再発見できるか。本書はクィアとシネマをめぐる思考と実践のアーカイヴである。
序章 クィアとシネマをめぐる思考と実践
[日販商品データベースより]第1章 クィア・シネマの歴史―『パンドラの箱』に見る可視性と共時間性
第2章 アメリカ合衆国のゲイ解放運動の表象に向けて―『真夜中のパーティ』から『ミルク』まで
第3章 溶け込まずに生き延びること―映画におけるバイセクシュアリティ表象を読む
第4章 崩壊へと横辷りする世界―谷崎潤一郎「細雪」を読み/観る
第5章 レズビアン青春映画としての『櫻の園』
第6章 ゲイ男性と結婚・恋愛・家族―『二十才の微熱』と『ハッシュ!』を男性同性愛の歴史に位置づける
第7章 SOMEDAYを夢見て―薔薇族映画「ぼくらの」三部作が描く男性同性愛者の世代
第8章 スクリーニング/アウト・ディスアビリティ―障害学とクィア・シネマ
第9章 『東京ゴッドファーザーズ』におけるトランス女性表象と「エイズ」の語―異性愛規範の外から中心への道程
第10章 クィア・アニメーションの可能性
第11章 ビートゴーズオン―エイズやクィアに関する映像の上映を続ける理由
ジェンダーやセクシュアリティの規範性やカテゴリーの境界線を問い直す概念としての「クィア」は、LGBTブームのはるか以前から、映画文化を通じて日本に流入し、その地平を広げてきた。作品や表象のなかで、不可視化され、無視され、隠蔽されてきたものは何か。それらを「クィアなもの」としていかに再発見できるか。あつかう地域や新旧問わず、幅広い作品を様々な方法論で論じた本書は、クィアとシネマをめぐる思考と実践のアーカイヴである。