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[BOOKデータベースより]
市立美術館の現場を担い牽引した、館長の奮闘19年。作家の素顔に迫る対談9本、図録論考11本を再録。常に現場を通じて近現代日本画を見てきた草薙奈津子特別館長の仕事をふりかえる。
図版―平塚市美術館の現代日本画
[日販商品データベースより]平塚市美術館の2004‐2023(寄稿―熱意の人へ;対談―作家の素顔に迫った;図録論考―美術展における発見)
1991年に開館した平塚市美術館は、湘南ゆかりの作家紹介や、日本近現代美術の作品収集を活動の中心としてきたが、2004年、草薙奈津子館長(現特別館長)の就任により、現代日本画を紹介する展覧会に力を注ぎ、その動向を発信してきた。同時に伝統的な日本画の枠にはまらない作品や、近隣企業とのコラボ展、絵本展など、しなやかな視点による企画で幅広い層からの支持を集める美術館に成長した。2021年に30周年に入った同館は、2022年に市制施行90周年を迎えた平塚市の社会教育活動の中心として、その先の100年を見据えている。
本書は19年にわたり同館を牽引してきた草薙奈津子特別館長が出品作品を厳選した展覧会「現代日本画 コレクションのあゆみ」の図録兼書籍として刊行。
同館のコレクションから日本画表現を革新した作家11名(伊藤彬、内田あぐり、岡村桂三郎、工藤甲人、斉藤典彦、中島千波、中野嘉之、濱田樹里、三瀬夏之介、山本丘人、山本直彰)の作品を紹介する。
また、本書では特別館長が同館での活動を通じて育んだ美術関係者や作家たちとの交流の記録としてまとめる。長く交流をもつ美術関係者からの寄稿、強烈な個性の作家たちとの熱い語らい、展覧会に収録した論考など豊富な文章を掲載。平塚市美術館で開催されてきた展覧会に足を運び刺激を受けてきた人々へ向けて、特別館長が学芸員として形にした仕事を振り返ることを通じて、現代日本画の動向を概観する一冊となる。