[BOOKデータベースより]
おふくさんは、まいにちにこにこみんなでたのしくくらしています。でもあるひ、こわーいおにが「こわがらせてやるぞ!」とやってきました。でもおふくさんたちは「こわいかおはつまらない!いっしょにわらいましょ」といいました。さあ、おにとおふさんいったいどうなる!?
[日販商品データベースより]山の奥深くで、毎日仲良く暮らしている、おふくさんたち。そこへこわがらせようと鬼がやって来ました。おふくさんたちは鬼を笑わせようとしますが、失敗続き。最後の勝負はにらめっこ!この対決、どうなる?
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お習字得意な「むつき」さん、お料理得意な「きさらぎ」さん、お絵描き大好き「やよい」さん・・・。旧暦の月の名前がついた、ふくふく、にこにこ顔の、おふくさんたち。山の奥深くにある家で、仲よく暮らしています。ある日、金棒を持ったおにが、「いまから おまえたちを こわがらせてやるぞ!」とやってきました。けれども、おふくさんたちは、へっちゃらです。「こわい かおは、つまらない!おにさん、いっしょに わらいましょ!」いろんな手をつかって笑わせようとしますが、おにはなかなか笑ってくれません。失敗したっておふくさんたちはへいきのへっちゃら。「おにさん どうすりゃ わらうかな?」また考えて、どうにかおにさん笑わせよう!はてさて、強面のおにの笑顔は見れるんでしょうか?おにを笑わせたものとはいったい何だったのでしょう?表情豊かなおふくさんといっしょに笑っているうちに、子どもも大人も笑顔になってしまうはず。画面いっぱい、ずらっと並んだおふくさんたちの顔ったら!そして、おにの笑いをこらえる表情も必見です。この場面は特に、子どもたちの、とびっきりのふくふく笑顔が見られそうですね!奥付にある、作者服部美法さんのことばをご紹介します。「つらいとき、かなしいときは、みえない おにが やってきて『おまえを こわがらせてやるぞ』って にらんでいる。でも、そんなときこそ、おもいっきり わらおう。わらって、わらって、おにも、わらわせてしまえ。いっしょになって わらいとばせば きっと・・・わらうかどには ふくきたる!」1年をみんな笑顔で過ごせますように。そんな願いをこめて読みたい一冊です。
(絵本ナビ編集部 掛川晶子)
何と愛らしい絵本なんでしょう。おふくさんたちの弾ける笑顔が、とってもすてき。どのおふくさんも、みんな違った顔をしています。
私は、あと少しで、36年勤めた小学校教員を退職します。その間、たくさんの絵本や紙芝居等の読み聞かせをしてきました。読み聞かせを聞いているときの子どもたちの表情は、千差万別。でも、どの子もとても愛らしい。おふくさんの笑顔が、読み聞かせを聞いてくれている子どもたちの笑顔と重なりました。
36年の間には、読み聞かせを聞いてくれず教室から子ども全員が出て行ってしまったり、喜んでくれると思って選んだ本に全く興味を示さなかったり、保護者から「読み聞かせを押しつけている」という苦情が来たこともありました。でも、子どもたちの可愛いあの表情がどうしても見たくて、めげずに読み聞かせを続けてきました。
この本の中では、怖い鬼の出現にもちっとも怯えず、逆に笑わせようとみんなで考えるところが、私は特に好き。おふくさんが、「鬼も辛いことも、ちっとも怖がらなくていいんだよ!みんなで考えたら、きっとうまくいくよ!」と、言ってくれている気がします。
この絵本を読むと、たくさんの子どもたちや大人たちがとびっきりの笑顔になることでしょう。そんな笑顔を、これからもたくさん見ていきたいです。読み聞かせも、ずっとずっと続けていきます。(まきまきだよーんさん 50代・福岡県 )
【情報提供・絵本ナビ】