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[BOOKデータベースより]
生まれつき人や物から伝わる感覚を過敏に受け取ってしまう、感受性の高さに生きづらさを覚えてきた遙は、ある夜、ウエディングドレスを抱えた男・雅と出逢う。彼に突如懇願されたのは、亡き者の心残りだった時間・場所・場面を演出し、再現して空に送りだす、『劇団拝ミ座』の活動協力だった。劇団の長にして霊視と憑依の術を用いる、雅。劇団の一員で衣装・メイク全般を担う、和泉。霊を自分に憑依させ、誰よりも近くから想いに寄り添う、遙。亡き者の「未練のひと時」と向き合うことで、生きる者もまた、自分の心と居場所を取り戻していく。徐々に劇団三人の繋がりも強まる中、遙はやがて雅の大きな秘密に触れることとなる…。