- 妻へ。千年待たむ
-
桑原正紀歌集
MISAKIレーベル 1
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2026年05月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784305710758
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[日販商品データベースより]
「どうだい、また千年後にでも一緒にこの続きをやるかい?」
妻の介護の日々を詠んだ歌集、待望の復刊――。
妻が脳動脈瘤破裂で倒れた。まだ五十六歳と九箇月という働き盛りで、何の予兆もなく突然のことであった。幸い一命はとりとめたものの、いまだに退院のめどもたたないまま、まもなく二年が経過しようとしている。
――「はじめに」より
介護の歌は、同時にみずみずしい恋歌でもある。
倒れた妻の回復を千年でも待とうとする夫。不可能な愛を切々と詠った珠玉の歌集。
――荻野アンナ
妻よ、汝が命この世にとどまれど汝がたましひはいづこさまよふ
幾本もの管につながりしろじろと繭ごもる妻よ 羽化するか、せよ。
車椅子押しつつおもふ平和とはこんな小さなやさしさの積
今日妻の発せし言葉ふたつみつ花びら拾ふごとく書きとむ
坂の上に湧く白き雲 いまはただその雲めざし車椅子押す
夕焼けに照らされてゐる妻の顔まぎれなくいま生きてかがやく
MISAKIレーベルとは……
日本最古の歌集『万葉集』から、現代短歌まで。MISAKIレーベルは、日本文学、日本語、日本文化などの専門書、学術書、一般書を主に編集・出版してきた笠間書院が、ベテラン歌人の第二歌集以降、復刊歌集を刊行するために立ち上げました。上代から現代まで、あらゆる文学をつなぐ架け橋のひとつです。
【目 次】
はじめに
千年待たむ(長歌)
神にあらねば
帰つてこい
千羽鶴
妻の庭
われ少し老ゆ
姫だるま
なあ妻よ
りんりんと
それがおまへだ
車椅子日和
こころのネジ
発声
春の頌(長歌)
「水仙咲いたよ」
花びら拾ふ
夜の廊下
地蔵のごとく
転院
腰痛
アリスの国へ
夢の色
性愛ならで
雲をめざして
「もう寝なさいよ」
菩薩とおもふ
夕?
二度目の秋
異座標
光の奥
飛行船
退職
後記