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[日販商品データベースより]
九十代を迎え、思わぬ怪我のために入所した施設は、偶然にも子供時代に暮らした場所から近かった。窓から眺めていると、その頃のことが次々に思い出される。テニスがうまくて恰好良かった中学生の哀しい運命。「幽霊を見た」と青ざめた同級生の少年。父が看取ったドウベルマン……。「あれから八十年。百年は長くて遠いものだと思っていたが、今では私にとって百年は遠いものではない」(「加賀野の春」より)。
著者は昭和7年(1932)東京都生まれ、岩手県盛岡市育ち。長く一関市で暮らし、『みちのく腑分け始末』『茶杓 消えた伊達家老』などの歴史小説や、詩集、随筆集『北窓の風景』『心の旅 井上靖紀行』などを上梓。とりわけ平成8年(1996)刊の随筆集『女の名前』は評価が高く、小学館文庫に入りロングセラーとなった。
本書には、それ以降、書き溜めた作品から、9篇の詩と47篇の随筆を厳選。
高村光太郎から聞いたテイル・シチューの話。2010年、講演に招かれた福島県新地町の人たちとの力強い握手。日本で初めて『悪の華』を訳した同郷の矢野茫土とその仕事を守った家族。東京駅で懐かしげに夫に話しかけた謎の男。そして百回も続いた「井上靖文学を読む会」のことなど、忘れがたい人との縁が、端正な名文で綴られる。
「読み返し、偶然と言うべきか不思議と言うべきか沢山の素晴らしい方々との出会いが私を成長させて下さったことに改めて気がつきます」(「あとがき」より)
巻末に、『女の名前』以来の愛読者・桜木紫乃さんによる解説を収録。