[BOOKデータベースより]
独立系書店、まちの本屋、小規模出版社、地方出版、そのほかの本に関する動き…“本のある場所”を訪ね歩き、その地域に生きる人たちの声を聞く。
1 独立系書店 始める楽しさと続ける難しさ(YATO(東京都台東区);ひるねこBOOKS(東京都台東区) ほか)
2 まちの本屋 日々の積み重ねと変化(ときわ書房志津ステーションビル店(千葉県佐倉市);サンブックス浜田山(東京都杉並区) ほか)
3 小規模出版社 小さいからこそ出せる本がある(図書出版クレイン(東京都小金井市);田畑書店(東京都墨田区) ほか)
4 地方出版 ここで暮らしながら本をつくる(吉備人出版(岡山県岡山市);サンライズ出版(滋賀県彦根市) ほか)
5 本のビオトープ 本を残し、次代に伝える(『東京古書組合百年史』;青空文庫 ほか)
業種を超えて、本でつながる
独立系書店、まちの本屋、小規模出版社、地方出版、そのほかの本に関する動きなど。
“本のある場所”を訪ね歩き、その地域に生きる人たちの声を聞く――7年にわたる記録
ひとつの地域にある新刊書店、古書店、出版社、図書館、そして著者、編集者、読者、ZINEやミニコミの発行者など、本に関わる動きや人をできる限り広く見ていく。そうすることによって、地図を描くように、その地域の「本のある場所」の姿が浮かび上がってくるのではないか。私は、その動きに関わる人たちを、いっそのこと、まとめて「本屋さん」と呼びたい気持ちにも駆られる。そこには、本をめぐるビオトープ(生態系)が息づいている。
出版業界はいま大きな岐路に立っている。出版社の売上げの減少は止まらず、老舗と呼ばれる書店が閉店する。今後も出版業界はこれまで以上に縮小していかざるを得ないだろう。
ただ、出版「業界」だけで見ると悲観的な話になりがちだが、商業ベースには乗らない動きも含めて、本の力はまだ衰えてはいない。それがこの20年、各地の「本のある場所」を訪ねてきた私の印象であり、願いでもある。
本書には、そんな私の「本のある場所」探訪の旅の一環として、2019年から2025年まで、出版業界紙『新文化』に執筆した書店と出版社に関する記事を収録した。
(中略)
本文のデータは取材時のままとし、その後の変化などは「南陀楼’s voice」として追記した。第2章に収録した〈サンブックス浜田山〉が閉店した旨を、追記で書かざるを得なかったことは非常に残念だ。第3章と第4章には、その出版社の刊行物から私が選ぶ「この1冊」を入れた。
また、書店に関する章を総括する意味で、〈BOOKS青いカバ〉の小国貴司さんへのインタビューを新規に行なった。出版社に関する章には、「里山社」の清田麻衣子さんへのインタビューを加えた。
数多い「本のある場所」のほんの一部ではあるが、魅力的な人たちによる多様な動きがあることを感じていただければ嬉しい。
(「はじめに」より抜粋)



















