[BOOKデータベースより]
脆弱で貧窮に見えがちな山村は、実はしたたかで大きな活力を持った地域であった―。現山梨県早川町、近世に「早川入」と呼ばれた山間地域をフィールドとして、当地の人々が暴風雨・日照り・地震などさまざまな災害といかに向き合ってきたかを跡づける。地元に残る古文書など歴史史料の調査・整理と丹念な読み解き、聞き取り調査や景観観察、それらを踏まえた現地での講演会や古文書購読会など、地域に密着した活動を三〇年にわたり続けてきた研究会の成果。文理融合・学際的な視野に立ち、災害といういわば非日常の危機を切り口に、山村の姿をさまざまな側面から検証する。そこから明らかになってきたのは、驚くほどに強靭で野太い山村の生活のありようや資源の豊かさであった。日本の山村が災害に直面して見せる強靭な姿を解き明かす。
序章 フィールドから探る山村の歴史像―災害の視点と本書の立ち位置
1 早川の自然条件と災害
2 災害と技術
3 災害と社会
4 災害の幸いと祈り
5 地域史料をたどって
終章 災害から読み解く早川入の山村世界
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