[BOOKデータベースより]
序章 “中野重治と朝鮮問題”研究史と本書の視座
第1章 「被圧迫民族の文学」概念の形成と展開―日米安全保障条約と日韓議定書
第2章 植民地支配の「恩恵」、在日朝鮮人への“甘え”
第3章 「朝鮮人の転向」という死角
第4章 反安保闘争と「虎の鉄幹」のナショナリズム
第5章 「科学的社会主義」と少数民族の生存権
第6章 「被圧迫民族」としての日本人へ
中野重治が戦後に書いた朝鮮や在日朝鮮人をめぐるテクストを丹念に読み込み、安保闘争や浅間山荘事件、東西冷戦などの社会状況を踏まえながら、彼の朝鮮認識の実像を浮き彫りにする。新たな連帯を希求する中野の思想的・政治的な実践の到達点と可能性を示す。
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