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[BOOKデータベースより]
わずか十代半ばで孤児になった少年が、ニューメキシコ準州の地で勃発した「リンカン軍の暴力抗争」に巻き込まれて戦い、後に家畜泥棒を働きならず者になった。しかし、彼は不当な権力や司法と戦う抵抗者としての側面もあったと理解された。その若き命を散らした戦う若者の姿と、彼の本当の人間性について追及した、日本で初めてビリー・ザ・キッドの真実を描いた実録。
第1部 リンカン郡抗争の〓末(新天地;リンカン郡の支配者;ペコス平原の牧畜王 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 ならず者:ウィリアム(ビリー)・ボニーの台頭(「取締隊」の黄昏;ルウ・ウォレス将軍;知事とキッドの密約 ほか)
第3部 ビリー・ザ・キッド:真実の探究(伝説の始まり;偶像化;事実重視の時代 ほか)
附録 ビリー・ザ・キッドの映画について
伝説に彩られた西部開拓時代のならず者であるビリー・ザ・キッドは、二十一歳で二十一人の男を殺したと言われたが、事実はどうだったのか。彼は強盗や殺人を平気で犯す凶悪な犯罪者だったのか。少なくとも日本ではビリー・ザ・キッドの本当の姿を詳しく語ったものがない。そこでまず、ニューメキシコの僻地で勃発した実業家たちの暴力を伴った「リンカン郡抗争」の詳細と共に、まだ十代半ばだったキッドがどのように係わったのかを分かり易く記述した。次はその後家畜泥棒を働いてならず者になり、保安官パット・ギャレットに殺害されるまでの経緯を描いた。そして、未だに解けない出生地、年齢、本名、殺されずに生き残ったという噂、実際に犯した殺人件数など、伝説から事実に取って代わり、通説とは異なるキッドの本当の姿を追求し検証してみた。本書はこれまで知られていなかったビリー・ザ・キッドの真実を突き詰めた歴史の実録である。