無心のすすめ

無駄なものをそぎ落とす
中公新書ラクレ　７１１

中央公論新社
枡野俊明　

• 価格: 924円（本体840円＋税）
• 発行年月: 2020年12月
• 判型: 新書
• ISBN: 9784121507112

内容情報

[BOOKデータベースより]

ひとつのことに執着せず、自分がやるべきことに集中できているのが無心です。世間がどれだけ騒がしくても惑わされず、自分がやるべきことを見失わずにやれるようになるのです。邪念、我欲、煩悩、執着から離れたところに無心があります。他のことはいっさい考えず、自分の本分を全うする。無心になっているからこそ気がつけること、感じられることもあります。自分の心をコントロールできるようになることが、いまの社会では求められているはずです。本書は、そのヒントのための手引き書です。

第１章　人は誰でも「無心」になれる（無心になれば「人」は集まり「結果」につながる；雑念は認めて、追いかけずに手放す　ほか）
第２章　「般若心経」の教えと「禅的思考」（あなたの中にもある「仏性」；『般若心経』に学ぶ「空」と「色」　ほか）
第３章　おだやかな心になる作法―「呼吸」と「坐禅」（雨の日には、雨の日の良さと意味がある；苦しい時期にも動じない　ほか）
第４章　「孤独」を大切にしながら、人と「つながる」（「孤独」と「孤立」；損得勘定を持ち込まない付き合い　ほか）
第５章　「病い」や「老い」、そして「死」とはいかに向き合うべきか（「老い」に寄り添い、「死」を拒まない；「どうせ」ではなく「もしかしたら」と考える　ほか）

[日販商品データベースより]

禅の世界は「過去」も「未来」も存在しません。あるのは「今」という一瞬だけです。その一瞬一瞬を丁寧に生きる。人生を豊かなものにしてくれるシンプルな生き方とは何か？　美しい心がけこそが、人生を豊かなものにしてくれます。過ぎ去った過去をあれこれ思い起こすのではなく、未だ来てもいない未来に思いを寄せるでもなく、一生懸命に現在という時間と向き合っていく。その心の在り方、美しい心がけこそが、人生を豊かなものにしてくれるのです。幸せと不幸せ。それはすべて心がつくりだしています。不安や悩み、心配事さえも心の現れに過ぎないのです。