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[BOOKデータベースより]
ハーバード・スタンフォードでは「あたりまえ」「クリティカル・シンキング」の時代が日本にもやってきた!いよいよ迫る教育大改革時代に本当に必要なチカラとは?持つべき意識とは?ヒントは共通テストにあった!国立大学入試担当教授らが徹底的に解説する!
1章 AI・グローバル時代の教育改革
[日販商品データベースより]2章 正解主義からの脱却がカギ
3章 難航する高大接続改革
4章 新テストに込められたメッセージ
5章 クリティカル・シンキングとは
6章 共通テストを軽視できないワケ
7章 これからの学び方のヒント
8章 文系、理系どちらを選ぶべきか
9章 地方国公立大か都会の有名私大か
10章 コロナ禍、その後の学習
発行:一般社団法人高等教育開発研究所
人工知能(AI)技術の発達や、ますます進むグローバル化など、急速かつ複雑に変化する社会。さらにコロナへの不安。ますます先の予測が立たない状況となっています。
そうした中、未来を担う子供達には、どのようなチカラが求められているのでしょうか。 それは今までのような正解が一つとは限らない問題に、あきらめずに取り組む「問題解決力」です。
これまで重要視されてきた記憶力や理解力ばかりを重視する「正解主義」を脱却し、主体的かつ対話的に学ぶ「アクティブラーニング」が必要となるのはもちろん、欧米ではあたりまえに重視されている、批判的思考力「クリティカル?シンキング」などの能力が段階的に求められているのです。
しかし、教育や、入試で求められる能力が変わらなければ、こうしたAIにはできない仕事をするために必要な能力は、個人の努力で一朝一夕に身につけられるものではありません。
それを押し進める改革こそが「高大接続改革」であり、2021年1月に、その柱の一つが実施されます。長きにわたり多くの受験生が挑んできた「大学入試センター試験」に変わって実施される「大学入学共通テスト」です。
ところが改革は難航しています。英語民間試験を活用して大学入試で英語4技能の評価を支援する「大学入試英語成績提供システム」も、国語と数学で予定されていた記述問題も、2021年度導入は見送られ、さらに「主体性評価」のため国が進めてきたe-ポートフォリオも実施見送りとなったなったのです。
情報は錯綜し、高校生、保護者、高校も振り回される形になってしまいました。
テレビなどの報道では、大学入学共通テストは、結果的にセンター試験とあまり変わらないという論調が目立ちます。
しかし、そのような単純なものではありません。大学入学共通テストは、試行テストと、それを踏まえて作成された問題作成方針をしっかり読むと、今回の改革に伴う変更は、かなり大きなもの であること、また、新しい指導要領の方向性を予想することができます。 つまり、受験生や教育現場に「高校までにどのような力を重視し、身につけてほしいか」を示す強いメッセージ、ひいてはこれからの日本の教育の未来への期待が詰まっていると言っても過言ではありません。
国立大学の現役入試担当教授らが、高大接続改革の全貌、そして
その要とも言える大学入学共通テストの具体的な試行テストの問題と出題の方針を実例にあげながら、これからの時代の望ましい学び方を徹底解説します。
2人の著者は、全国の高校を訪れ、2019年度だけでも数千の生徒、保護者の皆様、高校の先生方を対象に、講演会を行ってきました。2020年は、コロナ禍により中止を余儀なくされました。
これから受験をする生徒の皆さん、入試がご心配の保護者の皆様、高校生だけでなく小学生、中学生のお子様をお持ちの方、入試の情報を得たい先生方にこれからの学びを考えるきっかけとしても、ぜひお読みいただきたい一冊です。