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- レヴィ=ストロース
-
構造
講談社学術文庫 2627
- 価格
- 1,408円(本体1,280円+税)
- 発行年月
- 2020年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065209202
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[BOOKデータベースより]
現代人類学の頂点に立つクロード・レヴィ=ストロース(一九〇八‐二〇〇九年)。ブラジルで現地部族の調査を開始した若者は、やガてヤコブソンの言語学に出会い、構造主義が産声をあげる。『悲しき熱帯』から『野生の思考』を経て『神話論理』に向かう豊饒な道―主要著作を時代背景の中で明快に描いた不滅の名著、ついに文庫化。
序章 構造主義のエシックス
[日販商品データベースより]第1章 歴史の影のなかで
第2章 声とインセスト
第3章 旅の終わり
第4章 神話と詩のあいだに
第5章 幻想から思考へ
第6章 新石器のビルドゥングスロマン1―南半球の森から
第7章 新石器のビルドゥングスロマン2―北半球への旅
終章 「構造」の軌跡
本書は、現代最高峰の人類学者クロード・レヴィ=ストロース(1908-2009年)の全貌を描いた決定版の誉れ高い1冊です。
ベルギーに生まれたレヴィ=ストロースは、フロイトやマルクスに触れた青年期を経て、南仏で高校教師になりました。その中で育まれた情熱を抑えられなくなった1935年にブラジルへ旅立ち、カデュヴェオ族やボロロ族、そしてナンビクワラ族の調査に乗り出します。その後、第二次世界大戦の勃発を受けて従軍しますが、1941年にはユダヤ人への迫害を回避するべくアメリカに亡命したレヴィ=ストロースに、ニューヨークで決定的な出来事が訪れました。それが言語学者ロマーン・ヤコブソン(1896-1982年)との出会いです。
のちに『音と意味についての六章』として公刊されるヤコブソンの講義の内容は、レヴィ=ストロースの中で若い頃からあたためられていた「構造」の概念と交錯しました。そうしてヤコブソンの勧めを受けて書き始めたのが、構造主義の誕生を告げる『親族の基本構造』であり、4年をかけて完成されたこの大著は1949年に刊行されることになります。
ここから旺盛な執筆活動を開始し、『人種と歴史』(1952年)、『悲しき熱帯』(1955年)、『構造人類学』(1958年)を生み出したあと、1959年にはコレージュ・ド・フランス教授に就任したレヴィ=ストロースは、一世を風靡した『野生の思考』(1962年)を発表すると、ついに全4巻に及ぶライフワーク『神話論理』(1964-71年)に着手しました。
その後も100歳で逝去するまで活躍し続けた偉大な人類学者が残した数々の仕事を、その生涯や時代との関係を描きつつ明快に解説してみせた本書は、1996年の刊行以来、概説書のスタンダードとして四半世紀にわたって読み継がれてきました。このたび、最新の書誌情報を追加するとともに、生前の著者と深い交流のあった小泉義之氏の書き下ろし原稿を併載した文庫版としてお送りいたします。
[本書の内容]
序 章 構造主義のエシックス
第一章 歴史の影のなかで
第二章 声とインセスト
第三章 旅の終わり
第四章 神話と詩のあいだに
第五章 幻想から思考へ
第六章 新石器のビルドゥングスロマン 1――南半球の森から
第七章 新石器のビルドゥングスロマン 2――北半球への旅
終 章 「構造」の軌跡
主要著作ダイジェスト
キーワード解説
読書案内
レヴィ=ストロース略年譜
解 説 小泉義之