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- 戦国大名の経済学
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- 価格
- 1,100円(本体1,000円+税)
- 発行年月
- 2020年06月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784065200155
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【2017年03月発売】
[BOOKデータベースより]
兵士の装備一式70万円、鉄炮一挺50万〜60万円、兵糧米代1000万、捕虜の身代金20万〜70万円…「お金」から読み解く戦国時代。
序章 戦国時代の経済と戦国大名の経営
[日販商品データベースより]第1章 戦争の収支
第2章 戦国大名の収入
第3章 戦国大名の平時の支出
第4章 戦国大名の鉱山開発
第5章 地方都市の時代―戦国大名と城下町
第6章 大航海時代と戦国大名の貿易利潤
第7章 混乱する銭の経済―織田信長上洛以前の貨幣
第8章 銭から米へ―金・銀・米の「貨幣化」と税制改革
終章 戦国大名の経営と日本経済
兵士の装備一式70万円、鉄炮1挺50万円、兵糧米代1000万・・・1回の合戦の費用はしめて1億!「銭がなくては戦はできぬ」
戦国時代はその名の通り、日本全国が戦乱に明け暮れていた時代でした。しかし戦争は、単に個々人が武力に優れていさえすれば勝てるようなものではありません。なによりも必要とされたのはお金です。刀、甲冑、そして新兵器、鉄炮から馬にいたる武器・装備品に始まって、後方兵站への非戦闘力の動員にいたるまで、先立つものはまず「お金」。お金がなければ戦争など、できうるべくもなかったのです。
そのため戦国大名は平時から、自領内での経済力の増大に、つねに意を注がなければなりませんでした。農作物を安定的に収穫するための治水事業や、流通を潤滑にするための道路整備などのインフラ整備、「楽市・楽座」令による経済の活性化、金・銀・銅などを獲得するための鉱山開発、さらにはこの時代に初めて我が国に登場した、ポルトガルなどの海外交易に至るまで、あらゆる手段を講じて「富国強兵」に励んでいました。
資料に限界があるために、当時、個々の案件にどれほどの費用がかかったのかを算出することは難しく、専門家が書いたものとして1冊の新書全体でこの問題を扱ったものは、現在、ほぼ皆無に近い状態です。本書は、戦国時代の経済の専門家があえて蛮勇をふるい、この問題に挑むものです。