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[BOOKデータベースより]
赤裸々に描かれる句作の舞台裏。知的野性と繊細な感性が交差する瞬間。61年にわたり綴られた超一級資料。
一九五七(昭和三十二)年 三十七歳
[日販商品データベースより]一九五八(昭和三十三)年 三十八歳
一九五九(昭和三十四)年 三十九歳
一九六〇(昭和三十五)年 四十歳
一九六一(昭和三十六)年 四十一歳
一九六二(昭和三十七)年 四十二歳
一九六三(昭和三十八)年 四十三歳
一九六四(昭和三十九)年 四十四歳
一九六五(昭和四十)年 四十五歳
一九六六(昭和四十一)年 四十六歳
一九六七(昭和四十一)年 四十七歳
一九六八(昭和四十一)年 四十八歳
一九六九(昭和四十一)年 四十九歳
一九七〇(昭和四十一)年 五十歳
一九七一(昭和四十一)年 五十一歳
一九七二(昭和四十一)年 五十二歳
一九七三(昭和四十一)年 五十三歳
一九七四(昭和四十一)年 五十四歳
一九七五(昭和四十一)年 五十五歳
一九七六(昭和四十一)年 五十六歳
戦後俳句の超一級資料
俳壇の至宝ともいえる金子兜太は、1957年(昭和32年)1月1日から亡くなる前年の2017年(平成29年)7月3日まで、ほぼ毎日日記をつけていた。年齢でいえば37歳元日から97歳盛夏まで、61年7か月の長きにわたる。
98年の生涯を閉じて1年、ついにその日記が公開されることになった。俳句関連中心に全三巻。第一巻では、前衛俳句の旗手として台頭してきた金子兜太が、第一句集「少年」で現代俳句協会賞受賞後、「海程」の創刊に携わり、俳句造型論を展開、自身の創作方法を理論化した壮年期、37歳から56歳までの20年間が収録される。日本銀行行員としては、神戸支店、長崎支店、東京本店と定年まで勤め上げた時代である。
そこには、伝統にとらわれない新しい句作への志や苦悩、知的野性と繊細な感性が交差する瞬間が赤裸々に描かれている。代表句が浮かんだ背景や、ついに発表に至らなかった「トラック島日記(環礁戦記)」の構想にも言及されており、全巻解説を担当する長谷川櫂氏も「まぎれもなく戦後俳句の超一級の資料である」と太鼓判を押している。