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- 生物をシステムとして理解する
-
細胞とラジオは同じ!?
共立スマートセレクション 27
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2018年07月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784320009271
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[BOOKデータベースより]
自然科学の各分野におけるスペシャリストがコーディネーターとなり、「面白い」「重要」「役立つ」「知識が深まる」「最先端」をキーワードにテーマを選びました。第一線で研究に携わる著者が、自身の研究内容も交えつつ、それぞれのテーマを面白く、正確に、専門知識がなくとも読み進められるようにわかりやすく解説します。
1 通常の生物学とは?(通常の生物学;生物は数多くの部品からできている;酵母の研究へ)
[日販商品データベースより]2 システム生物学との出会い(システム生物学とは?;分子の時間パターンによる制御って?;ネットワーク構造が生み出す特性)
3 細胞とラジオのシステムは同じ!?(ホルモンによる生体応答の制御;インスリンの研究へ;微分方程式モデルを作成する;インスリンパターンに注目した研究でわかったこと)
4 細胞を丸ごと理解する(一部の部品からラジオの機能を理解できるか?;個別研究を持ち寄って全体を理解できるか?;網羅的なオームデータをつなげて細胞を理解する?;実験データを用いてネットワークを再構築する)
5 システム生物学の将来(数式を用いて生物を表現・理解するのは必然の流れ;実験データが重要;統計的手法を用いた研究方法;システム理解の次は予測と制御;生物学のための数学?;読者の皆さんへ)
生物を「システム」として理解しようとするシステム生物学という学問が注目を浴びている。システムとして生物を理解しようとすると,生物と機械(たとえばラジオ)には多くの共通点が見えてくる。
本書ではこのようなシステム生物学の考え方が通常の生物学とどのように違い,面白く,そして今後の生物学の発展にどのように貢献できるのかについて,生物学を教育背景としながらシステム生物学の世界に飛び込みそして魅了された筆者の経験や考えをもとに,実例を挙げながら説明する。読み終わった後,「生物を理解するのにこのような考え方があるのか!」と少しでも思っていただけたなら幸いである。