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- 弾正星
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- 価格
- 803円(本体730円+税)
- 発行年月
- 2018年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094065008
[BOOKデータベースより]
時は戦国、下剋上の世。京都・相国寺近くにある三好家の屋敷に、その男はいた。得体の知れぬ出自でありながら、茶の湯に通じ、右筆として仕える野心家である。気に食わぬ者は容赦なく首を刎ね、殺害した女を姦通し、権謀術数を駆使して戦国大名へと成り上がっていく。織田信長ですら畏れた稀代の梟雄・松永弾正久秀を突き動かすものは、野望かそれとも…!?「悪とは何か」を問う新感覚時代小説。
[日販商品データベースより]心蕩かす悪の爽快感! 花村時代小説の至宝
時は戦国、下剋上の世。京都・相国寺近くある三好家の屋敷に、その男松永久秀はいた。得体の知れぬ出自でありながら、茶の湯に通じ、右筆として仕える野心家である。気に食わぬ者は容赦なく首を刎ね、殺害した女を姦通し、権謀術数を駆使して戦国大名へと成り上がっていく。さらには将軍足利義輝を斃し、東大寺大仏殿を焼き討ちにしてしまう。信長ですら畏れた稀代の怪人・松永弾正を突き動かすものは、野望かそれとも……!?
戦国時代を彗星のように駆け抜けた武将の生きざま・死にざまを、「弟」として仕えた丹野蘭十郎の眼を通して活写する。
芥川賞作家・花村萬月氏が戦国時代を舞台に「悪とは何か」を問う新感覚時代小説。皮膚感覚を狂わせる暴力に戦慄を覚え、匂い立つようなエロスに耽溺する物語世界はますます磨かれ、かつまた、悪業の限りを尽くす主人公を愛嬌たっぷりに描き、読了後に寂寥感すら抱かせる筆運びは圧巻です。「突き抜ける悪の爽快感」はまさに花村時代小説の至宝といえます。
単行本が発売された2014年には、「この時代小説がすごい! 2015年版」で4位に、また、週刊朝日の「決定! 歴史・時代小説ベスト10」で3位にランクインしました。
解説は気鋭の作家・吉村龍一氏、カバーイラストは人気イラストレーター・寺田克也氏です。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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奸雄
戦国時代の奸雄の1人である松永久秀の半生とその人となりを描いた1冊。信長は別格として、個人的には滝川一益と並んで、非常に興味ある戦国武将の1人なので、即、手に取り読んでみた。期待に違わぬ人物描写で、松永弾正はまさにこのような感性を持っていたのではないかと思わせてくれる。彼に近い(と勝手に思っている)武将に斉藤道三がいるが、彼を描いた作品としては司馬遼太郎の「国盗り物語」前半があり、これを読むと道三がどのような人物であったかというのがおぼろげながら自分の頭の中で想像出来る。この本も、松永弾正について、そのような想像を可能にする、また想像をかきたてられる一冊。信長も一目置いた(置かざるを得なかった)その破天荒な生き方がよく描かれている。久秀ファンは是非、一読を。