- 微睡みの海
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- 価格
- 792円(本体720円+税)
- 発行年月
- 2016年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784041043349
[BOOKデータベースより]
2010年春、東北の港町・仙河海市の美術館で働く笑子は、教育者の両親を持ち、優等生を演じてきたため、心身に不調をきたすほどだった。副館長の菅原との情事の時だけが、生きている実感が持てた。しかし昔勤務していた中学校の教え子、祐樹との再会がそれを許さなかった。年の離れた2人の男性との激しい性愛に堕ちていく笑子。生命を燃やし、相手を求める笑子が、最後に決心したものとは―。肉体の純愛小説。
[日販商品データベースより]2010年春、東北の港町・仙河海(せんがうみ)市の美術館で働く笑子は、ぼんやりとした平穏な日常を送っていた。副館長の菅原との情事だけが、日常のエッセンスだった。しかしある日、昔勤務していた中学校の教え子、祐樹との再会がそれを許さなかった。年の離れた二人の男性との激しい性愛に堕ちていく笑子。狭い町の中で、息苦しい日々が過ぎていき、やがて「運命の日」がやってくるーー。
東北在住の直木賞作家が描く2010‐2011、北の港町。3・11を目前に、生命を燃やし求め合う男女三人、肉体の純愛小説。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:3)
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北区の太
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新たな一面
この作者の本は、「相克の森」から「氷結の森」に至るマタギ3部作しか読んだことがなく、東北・北海道の風土・文化に根ざした作品しか知らなかったのだが、これは舞台こそ東北地方であるものの、これまでとは異なる路線の恋愛小説である。(マタギ3部作はだいぶ古いので、もっと早く路線変更したのを知らなかっただけかもしれないのだが。)2人の男の間で揺れる主人公の姿・生き方を描くが、この作者にはやはりマタギシリーズに代表される“森もの”が似合うように思う。この作品はそれなりの仕上がりになっており、作者の新たな一面を知ったという思いはあるのだが。
身を焦がすような激しい恋でなくていい。微睡むような穏やかな時間がほしい