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反田中の急先鋒だった石原が、今なぜ「田中角栄」に惹かれるのか。幼少期のコンプレックス、政界入りのきっかけ、角福戦争の内幕、ロッキード事件の真相、田中派分裂の舞台裏、家族との軋轢…。毀誉褒貶相半ばする男の汗と涙で彩られた生涯!
[日販商品データベースより]反田中の急先鋒だった石原慎太郎が、今なぜ「田中角栄」に惹かれるのか。幼少期のコンプレックス、政界入りのきっかけ、ロッキード事件の真相、家族との軋轢…。戦後日本の基盤を作り上げた男の金脈と本心。
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価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2021年06月発売】

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北区の太
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無念
元都知事で芥川賞作家でもある石原慎太郎が、かつて反対派の急先鋒であった田中角栄を主人公に、田中角栄に成り代わって一人称で綴った会心作。アメリカの虎の尾を踏んだ日本唯一の政治家の本音があますことなく描かれているように思う。あまりにもアメリカに警戒され過ぎたため、「ロッキード事件」という“罠”にはめられ、復権叶わなかった政治家、田中角栄。日本全体がアメリカの罠にはまり、あのような古今未曾有の天才政治家を葬り去ってしまったことは惜しい、あまりにも惜しい。本書を読むと、田中角栄の無念さがまざまざと伝わって来る。所詮、日本はアメリカの属国から抜け出せていないということをあらためて認識させられる。田中の代わりになる政治家、誰か出て来い。
高等小学校卒という学歴ながら、『日本列島改造論』を引っ提げて総理大臣に就任。その比類なき決断力と実行力で、激動の戦後政治を牽引した田中角栄。国民に持てはやされ、圧倒的な支持を得たが、ロッキード事件で受託収賄罪に問われ総理を辞任。それでも100名以上の国会議員が所属する派閥を率い、有罪判決が下った後も政界に君臨した。