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[BOOKデータベースより]
「ぼく、チャーちゃん。はっきり言って、いま死んでます」現代文学の旗手、保坂和志が猫を語り手に紡ぐ言葉は、稲妻のような鮮烈さで、思いもかけない死の姿を照らし出します。
[日販商品データベースより]「ぼく、チャーちゃん。はっきり言って、いま死んでます」「死ぬと生きるの、違い? よくわかんないな。死んでも生きても、ぼくはぼくだからね」人は死んだらいなくなるというのがこの社会の常識だが、果たしてそれはほんとうなのだろうか。そして、ぼくたちの実感にもそれはそぐわないのではないか。現代文学の旗手、保坂和志が、一匹の死んだ猫を語り手に紡いだ「死」を巡る言葉は、奔放かつ繊細な小沢さかえの油彩画とともに、思いがけない死の姿を照らし出します。
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「死」をテーマにした、芥川賞作家・保坂和志さんによる初めての絵本です。「ぼく、チャーちゃん。はっきり言って、いま死んでます」から始まり、いきなりドキリとさせられます。「死ぬ」とは、どういうものなのでしょうか?チャーちゃんは言います。「死ぬ と 踊る の違い?よくわかんないな、ぼくは。」そして、黒が基調となっている表紙の絵とはうってかわって、草花溢れる明るい草原のような場所で、飛び跳ねるように踊る子猫。とても楽しそうで、幸せそうで、孤独でもなくて。死ぬというのは、こんなにも喜び溢れる世界に行くということなのでしょうか……?ひとつ注目したいのは、全編を通して子猫の絵が描かれていますが、「チャーちゃんは子猫」とは、どこにも書かれていないこと。もちろん猫や大切なペットの話としても受け取れますが、チャーちゃんは、あなたの大切な「誰か」とも読むことができるのです。大切な人を亡くしたとき、すぐにこんな風には思えないかもしれませんが、あの人がチャーちゃんのように幸せに満ちた草原で踊っているとしたら、この悲しみもいつかは癒されるかもしれません……。
(編集者・ライター 洪愛舜)
はっきり言って、いま死んでます
と、はじまりから衝撃的でドキッとさせられました。子どもたちにとっては、死をテーマにした絵本が初めてでした。
死という深く重いテーマとは反対に、死んだチャーちゃんの言葉は明るくて軽やかで。チャーちゃんのことばに最後まで圧倒されました。(イヨイヨさん 30代・山口県 男の子4歳、女の子2歳)
【情報提供・絵本ナビ】