[BOOKデータベースより]
あなたが旅情を覚える古都のたたずまいに、じっと目を凝らせば…。気づいていながら誰もあえて書こうとしなかった数々の事実によって、京都人のおそろしい一面が鮮やかに浮かんでくるにちがいない。洛外に生まれ育った著者だから表現しうる京都の街によどむ底知れぬ沼気(しょうき)。洛中千年の「花」「毒」を見定める新・京都論である。
1 洛外を生きる(京都市か、京都府か;さまざまな肥やし ほか)
2 お坊さんと舞子さん(芸者か、芸子か;呉服と映画の時代は、すぎさって ほか)
3 仏教のある側面(北山の大伽藍;写真とイラスト ほか)
4 歴史のなかから、見えること(皇居という名の行在所;京都で維新を考える ほか)
5 平安京の副都心(嵯峨、亀山、小倉山;南朝の夢の跡 ほか)
洛外に生まれ育った著者だから表現しうる、京都の街によどむ底知れぬ沼気。憧れを集める歴史の都・京都を「きらい」と明言する京都育ち・在住の著者が、1000年積もった洛中人の毒など、衝撃の新京都論を綴る。〈受賞情報〉新書大賞大賞(2016)
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