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[BOOKデータベースより]
うなぎは好きですか?うなぎを食べたことはあってもどこで生まれて、どんなふうに成長していくか、その一生まで知っているひとは、まだまだ少ないでしょう。それもそのはず、うなぎの一生が明らかになったのは、つい最近のことなのです。うなぎのうーちゃんの長い長い旅を通して、いまの環境問題、資源問題もみえてくる絵本。
[日販商品データベースより]南の海で産まれたうなぎのうーちゃんは、潮の流れに乗り日本にやってきます。海から川へと上るうなぎを狙って、漁が行われます。ここで捕獲されたシラスうなぎを養殖したものを、私たちは普段食べているのです。漁から逃れたうなぎは川を上り、川で5〜10年近く暮らします。様々な試練を乗り越え、再び海へ戻るうなぎの大回遊の物語。うなぎを通して、現代社会が抱えている環境や資源の問題なども感じていただければと思います。
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土用の丑の日といえば、誰もが思い浮かべる「うなぎ」。大昔から日本の食文化に根付いていますが、どこで生まれてどう成長するのか等、長らく謎のままの魚でした。2009年の夏、日本のうなぎ研究グループが、世界で初めてうなぎの産卵場を確認しました。それは日本からはるか遠く、マリアナの海でした。「日本の魚」というイメージが強いうなぎが、海を渡って、こんなにも長い距離、日本まで旅してきていたなんて・・・。この絵本の、うなぎのうーちゃんのお話は、この発見をもとに作られました。南の海で生まれ、日本の川へやってきて、そしてまた産卵場へ戻るまで、うーちゃんと一緒に旅をして、うなぎの生態を学びます。日本の自然豊かな美しい川辺の景色も、自然を失った河口周辺の景色も、どちらも描かれています。まだ成長しきっていないうなぎの「シラスウナギ」の漁の光景も描かれており、現在のうなぎをとりまく様々な環境の試練や、資源の問題が見えてきます。2014年、国際自然保護連合(IUCN)で、ニホンウナギは絶滅危惧種の指定を受けました。他の国で獲れるうなぎも、数が少なくなっています。うなぎが日本の食卓に並ばなくなる日も来るかもしれません。「他のうなぎたちも、うーちゃんみたいに考えて生きているのかな」、「この川はうーちゃんが生きやすいところかな」、と想像してみたり。うーちゃんのお話を通して、子どもたちが現在の様々な問題を考えるきっかけになるといいですね。文章は、うなぎの研究者である黒木真理さん。郷愁あふれる絵は、毎日新聞夕刊にて、「帰りたい私だけのふるさと」の挿絵を4年にわたり担当された須飼秀和さん。うーちゃんの一生の大冒険と、うーちゃんの目から見た海と川の景色、地球の姿を、じっくり味わってみてください。
(絵本ナビ編集部 掛川晶子)
この絵本は、ウナギを食べ物としてでなく生き物としてその一生がどういうものなのか教えてくれるとても興味深い絵本でした。
遠い南の海で卵からかえり、とっても小さな体で半年かけて日本の陸地の近くまでやってくるというところにまず驚きました。そして、1年たってもまだ鉛筆くらいの大きさというところにもびっくりでした。10年目に再び川から南の海へ向かって泳ぎだし、産まれた海で卵を産んで一生を終えるというウナギの一生を見て、なんだか、今までおいしいおいしいと食べててよかったんだろうかという気にもなってしまいました。
食べ物としている生き物を生き物としての視点で見てみるってけっこう大事なことだなとこの本を読んで気づきました。(てつじんこさん 30代・愛知県 男の子9歳、男の子6歳)
【情報提供・絵本ナビ】