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[BOOKデータベースより]
OLの起源は意外に新しい。第一次世界大戦後の「職業婦人」と呼ばれる女性の出現。―都市型知的女性労働者という存在はそれまでにない、きわめてモダンな社会集団だった。「家計補助」「趣味修養」あるいは「自活の途を立てる」ため、台所から街頭へと進出した女性たちは、男性原理中心の職場に入り込み、いかなる人間関係のなかで、どんな仕事をしていたのか。タイピスト、電話交換手、デパートガールなど会社での「補助的な仕事」を割りふられる一方、職場の花であることを求められ、結婚を機に早期退職を迫られる。「家庭内存在」であった時代には体験したことのない社会環境・労働環境のなかで彼女たちは何を思い、どう対処していったのか。大正〜昭和初期の働く女性たちの意思と苦悩と悲哀を、表象分析の手法で読み解く。
第1章 ラッシュアワーにも慣れました(走れ礼二;叔母の屈託 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 オフィスの花と呼ばれても(ロビーでの訓辞;窓際の空席 ほか)
第3章 課長、それは無理というものです(課長の無理難題;処女林の鬱屈 ほか)
第4章 残業デス、がんばるしかないわ(働く女性の系譜学;日本は女の働く国だ ほか)
20世紀初期、都市型職業婦人が生まれた。任されるのは雑務や補助的仕事。無理難題を押しつけられ、美人ばかりがもてはやされる。彼女たちはどんな目的を持ち、何を思い、どう対処していったのか。