この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 平安人物志 下
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2020年11月発売】
- 平安人物志 上
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2020年11月発売】
- 俾彌呼と神武天皇 瓶姜と衛懿公
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2024年01月発売】
- 日本書紀の世界
-
価格:990円(本体900円+税)
【2014年02月発売】
- 室町政権の首府構想と京都
-
価格:13,200円(本体12,000円+税)
【2016年10月発売】
[BOOKデータベースより]
「通貨」が平家を滅ぼした!『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者が日本の歴史上、最大の経済ミステリー「平家滅亡」を解き明かす。
第1章 教科書にはない日宋貿易の真相(「貿易で巨万の富を得た」を素直に信じるのは子供だけ;平忠盛、巨万の富のカラクリ;清盛の「貿易革命」;貿易の成功者)
[日販商品データベースより]第2章 日本経済史最大のミステリー、「宋銭」普及の謎(「宋銭」普及の謎;宋銭普及のよくある通説1・2・3;宋銭普及はダラライゼーションにはならない?;古代貨幣はなぜ廃れたか;銭をつぶせば救われる!?「末法思想」がすべての始まり;宋銭普及の謎―すべての真相解明へ)
第3章 平家滅亡の真犯人、そして清盛の「失敗」(平家を滅ぼしたのは源氏ではない…誰だ?;謎の現象「銭の病」;平家が見た地獄)
第4章 経営者・平清盛(伊勢―強みを伸ばして活かしきる経営;博多―経営者のセンスが問われる地盤の決断;薩摩―将来のリスクでライバルを峻別;神戸―前例にとらわれない発想で危機に立ち向かう)
通貨」が平家を滅ぼした!日本の歴史上、最大の経済ミステリー「平家滅亡」を解き明かす。「現代ビジネス」「夕刊フジ」の人気連載、待望の書籍化。
著者:山田真哉さんからのメッセージ
こんにちは。このたび『経営者・平清盛の失敗』を書いた、山田真哉です。
■【さおだけ屋がなぜ歴史本を書いたのか?】
そもそも私がこの本を書いたきっかけは、某国民的ドラマのプロデューサーから
「平清盛を主役にしたドラマをつくるので、清盛に関する経済面の知識を教えて欲しい」という依頼を受けたことでした。たしかに私は、「平清盛が大好きだ!」と前から公言していたました。あたふたと、書籍・論文に当たり、一定の知識と史学科的な勘を取り戻していきました。
そして、この知識と労力をどこか別のところで活かせないだろうか……と思っていたちょうどそのとき、講談社の編集者が、出版の依頼に来たのです。
■【とつぜん芽生えた『悪の心』】
その依頼の内容は、「『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』みたいなものを書いてほしい」というもの。ぶっちゃけ、私のところに来るのは99%こんな依頼ばかりです。ネタがあればとっくの昔に続編を書いています。そういうわけで、今回も即座に丁重にお断りしようかと思っていたその時、私の中に『悪の心』が芽生えました。
(――なんとか清盛の本を出す方向にすり替えられないかな)
「歴史を使ってなら、『さおだけ屋〜』みたいな話が書けます!」
■【平家滅亡のナンセンスな一般論】
一、「『平家は貿易で巨万の富を得た』というが、日宋貿易は本当に儲かるか?」
一、「政府が反対したのに、なぜ外国貨幣の『宋銭』が普及したのか?」
一、「莫大な財力をもっていた平家がなぜあっさり滅亡したのか?」
の3つを清盛を巡る謎に選んだのです。特に、「平家滅亡の謎」は気になる人も多いかな、と思いました。一般的に言われている「平家が武士の心を忘れて、“貴族化”したからだ」という滅亡理由は、どうみても論理的ではないからです。
「誰に読んでほしい」とか、偉そうなことは言いません。ただ、「“歴史経済ミステリー”というスタイルは、アリかナシか?」ということを、できれば、今この記事を読んでいるあなたにジャッジしていただけたら、と思うのです。 (山田真哉)