- ワイルド・ソウル 下巻
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- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2009年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101329741
[BOOKデータベースより]
俺たちの呪われた運命に、ケリをつけてやる―。日本政府に対するケイたちの痛快な復讐劇が始まった!外務省襲撃を目撃した記者、貴子は、報道者としてのモラルと、彼らの計画への共感との板ばさみに苦悩。一方ケイと松尾は、移民政策の当時の責任者を人質にし、政府にある要求をつきつける。痛恨の歴史を、スピード感と熱気溢れる極上のドラマに昇華させた、史上初三冠受賞の名作。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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北区の太
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傑作
上下巻合わせて約1000頁の大作ですが、一気に読み終えました。過去の日本政府の欺瞞、自己防衛、そして私利私欲に満ちた行為に対する痛快な(復讐につきもののジメジメした感じがあまりないのも良いです)復讐劇に、それを取材する女性新聞記者とのロマンスも加わり、もう最高でした。この作者の作品は、サラリーマンもの(「君たちに明日はない」)から入り、これはこれで面白かったのですが、この作品は別格。史上発の三冠(大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞)受賞もむべなるかなです。復讐の実行役となる2人の南米移民の生き残りが好対照によく描けています。片や、完全に南米文化に感化された能天気なブラジル人、片や日本人の精神を残したコロンビア人。ブラジル人がコロンビア人の相棒に言った「自分可愛いさに手一杯だ。いつも憂鬱そうな顔をぶらさげている。それを後生大事に棺桶まで持って行くか。」のセリフが非常に印象的。日本人はもう少し能天気でも良いのではないか、これだけの逞しさを持っているのだからと思わせてくれる一言です。今の閉塞的な時代にお奨めの一冊です。