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- あやとりの記
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- 価格
- 825円(本体750円+税)
- 発行年月
- 2009年03月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784834024159
[BOOKデータベースより]
「すこし神さまになりかけて」いるひとたちと楽しみ、また悲しんで、宇宙のはからいを知る幼い「みっちん」の四季。『苦海浄土』で、水俣病によって露になった現代社会の病理を描破した著者が、有機水銀に侵され失われてしまった故郷のむかしを綴る。個人的な体験を超え、子どもたちの前にさしだされた、自然と人間の復権の書。
[日販商品データベースより]もはや現代の古典といえる『苦海浄土』の著者が自伝的に描いた、たぐいまれな児童文学。幼子のみっちんは、火葬場の隠亡「岩殿」、“あいさつのよい”大男の孤児「ヒロム兄やん」、それにいつも懐に犬を入れた女乞食「犬の仔せっちゃん」など、人間の世界のかたすみで生きているような人々にみちびかれ、土地の霊たちと交わってゆく。しいたげられがちな人こそが「よか魂」をもち、魂のよい人間ならば、神さまと話すことができるのだという世の神秘が、あたたかみある熊本方言とともにつづられてゆく。
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【その他】 私たちはマボロシを見ないと生きられない。だから、という訳ではないが、マボロシはどこにでもどこにでも見ることができる。ただ問題は、マボロシにもよしあしがあるということで、いま圧倒的なのはテレビジョンやスマートフォンの中にあるマボロシだが、それはマボロシとしてはかなり粗悪で、悪いvibrationに満ちている。本来、マボロシはマボロシの鏡で、マボロシとマボロシの間に私たちの命はある。祈りとはそれ自体がそうしたマボロシであり、かつ、マボロシを呼ばうこと。マボロシよ、よみがえれ。そして死を蘇る。そんな祈りの本。よいマボロシの本。
私たちはマボロシを見ないと生きられない。だから、という訳ではないが、マボロシはどこにでもどこにでも見ることができる。ただ問題は、マボロシにもよしあしがあるということで、いま圧倒的なのはテレビジョンやスマートフォンの中にあるマボロシだが、それはマボロシとしてはかなり粗悪で、悪いvibrationに満ちている。本来、マボロシはマボロシの鏡で、マボロシとマボロシの間に私たちの命はある。祈りとはそれ自体がそうしたマボロシであり、かつ、マボロシを呼ばうこと。マボロシよ、よみがえれ。そして死を蘇る。そんな祈りの本。よいマボロシの本。
町田康/作家
3 SPECIAL BOOKS掲載日:2012/11/14
【情報提供・3 SPECIAL BOOKS】