- その名にちなんで
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新潮文庫 ラー16ー2
The namesake.- 価格
- 776円(本体705円+税)
- 発行年月
- 2007年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784102142127
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【興奮の1冊】 インド系アメリカ移民家族の30年の物語。アメリカへと渡った世代とアメリカで生まれた世代。それぞれの視点から、生まれた場所から遠く離れて生きることについて描いている。その中で私が特に好きなのは主人公の母アシマだ。大家族で育った若きアシマが、夫のために渡米する。誰も知る者の居ない町で、サリーを着てスーパーマーケットのカートを押す。手に入る食材でインド風の料理を作る。自分で車を運転する必要性について考える。主人公やその妹を生み育て、働き、友達を作る。それを彼女は、振り返ってこう言う。「なんという大冒険だったか。」三十余年経ち彼女はインドに帰る。故郷の家族や親戚は皆他界し、今はもうインドのほうが不慣れに違いない。慣れ親しんだジーンズを履いたまま、友人に別れを告げ、車を処分する。彼女は物語の中で一貫して受動的な人物として描かれる。そこに批判はない。筆は彼女のささやかな暮らしの「冒険」を静かに追うだけだ。人生は旅、とはよく言うが、どんな旅になるかは誰にもわからない。けれど誰もがその道のりをいつか振り返り、「なんという大冒険だったか。」と思うのだろう。


























[BOOKデータベースより]
ゴーゴリ―列車事故から奇跡的に父の命を救った本の著者にちなみ、彼はこう名付けられた。しかし、成長するに従って大きくなる自分の名前への違和感、両親の故郷インドとその文化に対する葛藤、愛しながらも広がってゆく家族との距離。『停電の夜に』でピュリツァー賞などの文学賞を総なめにした気鋭のインド系米人作家が、自らの居場所を模索する若者の姿を描いた待望の初長編。