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- タンノイのエジンバラ
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- 価格
- 704円(本体640円+税)
- 発行年月
- 2006年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167693022
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余韻の残る短編
4つの短編からなる。
どこにでもありそうな生活の一部をさりげなく描写する。
それだけといえばそれだけなのだが、何か“味”がある。
4篇の中で一番気に入ったのは『夜のあぐら』。
新しい女を作って離婚した父が死を間近にしてているとき、姉と弟と自分(初めは女とは分からなかった)の三人のやり取り。
これが何とも切ないような可笑しいような描写で、笑い泣きしてしまった。
自分の昔の記憶を掘り起こしているようでジンと来る。
そして「どんなにダメになっても、父親は小さいときの父」というのがしみじみとする。
「親というものはそういうものだし、子というのもそういうもの」そのとおりだ。