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- あなたのなかのサル
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霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源
Our inner ape.- 価格
- 2,090円(本体1,900円+税)
- 発行年月
- 2005年12月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784152086945
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[BOOKデータベースより]
人間が引き起こす身の毛もよだつ大量殺戮、血腥い権力闘争、暴力などは、さも動物時代の野蛮さの名残であるかのように言われてきた一方、親切や思いやりなどは「人間らしい」美点として喧伝されてきた。しかし、動物の側から言わせれば、これは公平な見方ではない。たしかに、人間と98%のDNAを共有しているチンパンジーは、権謀術数に長けた攻撃的なサルではある。だが同じだけのDNAを共有しているもう一つの種であるボノボは、チンパンジーとは対照的に、平等で平和な社会を好み、思いやりの心に富んだ心優しいサルなのである。つまり、階級社会も平等社会も、戦争も平和も(はたまた人間が専売特許だと思っている正常位のセックスや、他のあれやこれやのお楽しみも)、すべてチンパンジーやボノボと同じ祖先から遺伝的に受け継いできたものなのだ。では、ヒトが鏡の中に、破壊の限りをつくす力と、温かい慈愛の心の両方を見つけることができたとき、私たちは何を考え、何をすべきなのか?霊長類研究の世界的権威が、豊富かつ興味深い類人猿たちの生態を紹介しながら、鋭い洞察力と独特のウィットを通じて、「人間らしさ」の本質を考える痛快サル学エッセイ。
第1章 類人猿と家族
[日販商品データベースより]第2章 権力―マキアヴェリの血
第3章 セックス―カーマ・スートラの霊長類
第4章 暴力―戦争から平和へ
第5章 やさしさ―道徳的な感情と身体
第6章 両極端な類人猿―どこに妥協点を見いだすか
「人間らしさ」とされる優しさや思いやりも、サルから進化したものにすぎなかった。戦争と平和、権力闘争など、人間ならではと思われていた性質について鋭く考察した、人間の本質を論じる痛快エッセイ。