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- 菜の子先生は大いそがし!
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学校ふしぎ案内・あらしを呼ぶ二学期
福音館創作童話シリーズ
- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2005年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784834020434
[BOOKデータベースより]
まん丸眼鏡のふしぎ先生、再登場。図書室の秘密の扉から始まる大騒動、キテレツ運動会に危機一髪の遠足、そして美しいクリスマス・ストーリーまで、まさにお話のフルコース!
[日販商品データベースより]どこからともなく現れて、学校をひとときワンダーランドに変え、また去っていく不思議先生の再登場! 前作『菜の子先生がやってきた!』に続く第二弾は二学期編です。図書室の秘密の扉からは昔話の動物たちが飛び出して大騒動をくり広げ、運動会ではアマノジャクとの一騎打ち。危機一髪の遠足のあとは、ちょっとしんみり美しいクリスマス・ストーリー……。読みごたえ十分のお話フルコースに、生きのいい挿絵を添えて、さあどうぞ。
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いくら良質の本であっても、
シリーズを重ねるにつれ、その良さがグーンと半減してしまう作品がよくありますが、
この「菜の子先生」シリーズは違いました!
第2巻・2学期バージョンも面白かったです。
編集部が作った新聞も健在でした。(楽しかったです)
1巻の感想の方では、菜の子先生の性質や面白さだけを書いてしまいましたが、このシリーズの面白さはもう1つあります。
1冊の中にだいたい4つくらいのお話が入っているのですが、
その一つ一つに、昔話や有名な物語の逸話がねり込まれているのです。
たとえばこの2巻でいうと、
『図書室の秘密の扉』は昔話の代表格「さるかに合戦(化にむかし」「桃太郎」「ブレーメンの音楽隊」「赤ずきんちゃん」「三びきのこぶた」。
『秋晴れのキテレツ運動会』には「うりこひめ」。
『住所のない美容室』には「おんば皮」(これに似た話は、他の題になっている昔話もあったかもしれませんが、いま思い出せません)。
『校長先生のクリスマス・イブ』は、しいていうと「マッチ売りの少女」かな?
作品の中に出てくる元のお話を知っていると、菜の子先生のお話はさらに面白くなると思うので、菜の子先生シリーズの中で知らないお話があったら、ぜひあとでそのお話も探して読んでほしいと思います。
例えば、「おんば皮」ね!
なんで、菜の子先生が針を持たせたか、よくわかりますよー。
ただ、「サンタクロース」の話を使う物語にはちょっと考えてしまうものがあります。
この話の中で、菜の子先生は「サンタ」を肯定も否定もしていなかったけれど、尾ノ上さんのクラスの子どもたちは全否定でした。
そのシーンを読んだ子どもたちが、もしもとても「サンタ」を信じていたなら、たとえ菜の子先生が否定しなくても、多かれ少なかれショックだと思うんです。
というのは、我が家ではまだ「サンタクロース」は存在しているので。
プレゼントをくれるとか、くれないとかではなくて、
北欧の国には「サンタ村があって、子ども達の夢をかなえるために、サンタ試験に合格したサンタたちが日々、子ども達のためにいろいろしてくれているんです。日本にも招待されると来日してくれるんですよ。
日本人でサンタ認定を受けた方もいますしね。
我が家ではこのことを強調してきたので、サンタはいるんです。
なので、このクラス会議のようなシーンは、出来ればもっと別の形で表現してほしかったな。と、思いました。(てんぐざるさん 40代・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳)
【情報提供・絵本ナビ】