日本経済失敗の構造

Ｕｎｍａｋｉｎｇ　ｔｈｅ　Ｊａｐａｎｅｓｅ　ｍｉｒａｃｌｅ．

東洋経済新報社
ウィリアム・Ｗ．グライムス　太田□　大和銀総合研究所　

• 価格: 2,200円（本体2,000円＋税）
• 発行年月: 2002年06月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784492393802

内容情報

[BOOKデータベースより]

長期的な政策失敗の原因は中央省庁や日本銀行、または与党政治家の無知、傲慢、あるいは堕落にあるわけではない。むしろ日本の政策決定の構造が政策の選択肢を限定し、この１５〜２０年間に行われた不適当なマクロ経済政策を促した。日本経済の停滞は確実に構造的な失敗で、本書では、その失敗の構造を冷静に分析する。

序章　失われた奇跡
第１章　組織間の対立
第２章　組織の担い手
第３章　マクロ経済における政策手段
第４章　プラザ・ルーブル期―一九八五〜一九八七年　国内政策に対する海外からの圧力
第５章　バブルの膨張と崩壊―一九八八〜一九九二年　ためらいと行きすぎ
第６章　不況への対応―一九九三〜一九九七年　積極財政への転換
第７章　構造変化―一九九七〜二〇〇〇年　大蔵省の解体と日本銀行の復権
第８章　終わりなき戦い

[日販商品データベースより]

なぜ「日本の奇跡」は失われたのか。その疑問に答えるには、政治に目を向ける必要がある。本書は、マクロ経済政策決定の権力構造が、１９８０年代半ば以降の政策失敗の主な原因であることを明らかにする。