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[日販商品データベースより]
《旅立つ、それぞれの理由》
しあわせの定義が揺らいでいる。かつての良い学校、良い就職、良い結婚といった型どおりの幸福像が魅力を失ってすでに久しく、私たちは自分たちなりのしあわせを模索している。一方、日本社会には閉塞感や停滞感が漂い、生きづらさを感じている人も多い。日本を離れる人々が増えてきた。
海外移住を指南する本も増えた。とりわけマレーシアを中心に東南アジアへの移住者が増えている。著者もその一人ということになる。本書は、そうした潮流を《越境》という言葉でとらえ直し、移住者の考え方や生き方に迫ろうとしたものだ。
そこで浮かび上がってくるのは、単純な成功譚ではなく、もちろん勝ち組の話でもない。そうではなく、個々人が、より良い生き方を求めて、直視してこなかった自分の願いや本音に気づき、自己を解放し、周りを巻き込み、試行錯誤しながら、ひとつひとつの境界線を越えてゆく過程の物語だ。
それは、いわゆる「就職氷河期世代」の人生行路とも重なる。ミッドライフクライシスから子育てまで、様々な理由で日本を離れる人々。それぞれのしあわせのカタチを追いかけた異色のルポ!