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[日販商品データベースより]
今から約50年前、米国で世界初の家庭用コンピューターが発売されました。それまでコンピューターといえば、企業や研究機関、大学などで使われる大型の機械というイメージが一般的でした。専門的な知識を持った人が操作するものであり、一般の人が自宅に置いて自由に使うことなど、当時はまだ考えにくいことでした。しかし、比較的小型で個人でも購入できるコンピューターが登場したことで、その状況は大きく変わっていきます。コンピューターを個人が所有し、自分でプログラムを作ったり、さまざまな用途に活用したりするという新しい時代が始まったのです。これが、現在の「パソコン」へとつながる大きな一歩でした。
日本でも1970年代後半になると、コンピューターを個人で楽しもうとする人が少しずつ増えていきました。当時のコンピューターは、現在のパソコンとは大きく異なり、キーボードやディスプレイが一体になっていなかったり、プログラムを自分で入力したりするなど、使うためにある程度の知識が必要でした。一方で、だからこそ、自分でプログラムを書き、電子回路を組み、コンピューターを思い通りに動かすことに大きな魅力を感じる人もいました。コンピューターは単なる道具ではなく、新しい趣味やものづくりのための素材にもなっていったのです。
コンピューターの世界は、その後も急速に変化していきます。8ビットパソコンが登場し、やがて16ビット、32ビットへと進化。記録メディアもカセットテープやフロッピーディスクからハードディスクへと変わり、プリンターやモデムなどの周辺機器も身近な存在になっていきました。1980年代から1990年代にかけては、パソコンが仕事や学習、ゲーム、通信など、さまざまな分野で使われるようになり、日本のコンピューター文化そのものが大きく広がっていきます。I/Oは、こうした変化を長年にわたって見つめ続けてきました。
本書では、I/Oの連載記事「I/O年代記」を手がかりに、1970年代から1990年代までの日本のパソコンの歴史を、当時の写真とともに辿っていきます。現在では当たり前になったパソコンが、どのような機械から始まり、どのように進化していったのか。そして、パソコンが日本へ広まり、人々の生活や趣味、ものづくりの中に入っていった過程を紹介します。
懐かしいパソコンや周辺機器、当時の広告や誌面に登場する情報にも注目しながら、1970年代から1990年代のコンピューターを取り巻く熱気を振り返ります。写真を眺めながら当時を知る人には懐かしく、当時を知らない世代には新鮮に感じられる、パソコンの50年史です。