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[日販商品データベースより]
うつ病は、本人だけの問題ではない。
支える人もまた静かに消耗していく。
うつ病の人を支えるすべての人に。
最近、自分までつらい……。それ、「もらいうつ」かも!
うつ病は、人に「うつる」ことがあります。
もちろん、感染症のようにうつるわけではありません。家族やパートナー、親子、職場の上司や同僚など、「心の距離」が近い人の苦しみに寄り添い続けることで、自分まで心身の不調に陥ってしまうことがあります。
本書では、「健康であった人が、うつ病の人と時間や場所を共有したことでうつ病になってしまうこと」を「もらいうつ」と定義しました。数多くの患者や家族、企業のメンタルヘルスに携わってきた精神科医が、その実態と予防法を豊富な臨床事例をもとに解説します。
■「誰かを支えよう」とした人が、倒れていく
産後うつになった妻を支える夫。うつ病になった母親を支え続けた娘。後輩社員の相談に乗っていただけの先輩。休職者の業務を引き継いだ同僚。「誰かを支えよう」とした結果、自分までうつ状態に陥ってしまった人たちが数多く登場します。
「もらいうつ」は、家庭だけで起こるものではありません。産後うつ、職場のメンタル不調、介護、不登校、8050問題、更年期。「心の距離」が近いからこそ生じる心の負担は、現代社会にあふれています。相手を思いやる気持ちが強い人ほど、自分の不調に気づかないまま無理を重ね、気づけば「支える人」まで疲れ果ててしまう。本書は、その現実に光を当てます。
■「犯人探し」ではなく、状況全体を理解する
著者は「うつ病の原因を一つに決めつけることはできない」と言います。家庭や職場、人間関係、本人の気質など、さまざまな要因が絡み合って発症するからこそ、「犯人探し」ではなく、その人を取り巻く状況全体を理解することが回復への第一歩になるのです。
さらに、寄り添い疲れから生じる「共感疲労」、寄り添っていた人が気づけば相手を責める側に回ってしまう心理、責任感の強さが仇になる「must thinking」など、なぜ共倒れが起こるのかを心理学・精神医学の視点からひも解きます。
■今日から実践できるセルフケアまで
そして本書は、「気をつけましょう」で終わりません。
・自分の特性を理解しておく
・セロトニンの分泌を促す生活習慣を心がける
・ストレスをマネジメントする(睡眠、感情を書き出す、気持ちを話す)
・積極的に摂りたい食べ物を知る
相談窓口の活用法、同じ立場の人同士で支え合う「ピアサポート」も紹介。キーワードは「近づきすぎず、離れすぎず」です。
支える人が心の健康を保つことは、自分のためだけでなく、大切な人の回復にもつながります。家族やパートナー、管理職、人事担当者、医療・福祉・教育関係者、介護や子育てに携わる方など、「誰かを支える立場」にあるすべての人へ。